返事がない ただの屍のようだ ページ5
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「A！」
名前を呼ばれ勢いよく開けられたドアを見ると、そこには制服に着替えたシリウスとジェームズ
制服姿もカッコいいよ兄弟！！ヒューヒュー！
「何でこんなとこにいるんだよ！」
「あ、歩いてたら白い光に包まれて…気づいたら…あば、あばばばば…」
小刻みにバイブレーションしながら言ってみれば、シリウスにジトーっとした目で見られ、セブルスはドン引きを通り越して奇々怪々なものを見る目をしてた。解せぬ
「…何やってんだ」
「何かあったらこれで乗り切ろうと思って…」
「絶対やるなよ！？」
どうやらそろそろホグワーツに着くのに、一向に戻って来ない私を心配して探してくれたらしい
兄弟に心配されちったー。うへへ
制服に着替えに戻るため、リリーとセブルスにまた後でと手を振ってコンパートメントを出ようとするとジェームズにぶつかった
「あ、ごめん。…ジェームズちょいどいて」
「……」
…いやどけよ！出れないんだよ！邪魔だよ！
ピクリとも動かねぇな！なんだこいつ！！
いちゃもんつけるぞこの野郎！私本気だからな！
「…いてててて！！骨折れたあ！！ッベーわ、これ絶対折れてるわ、慰謝料払えや兄ちゃんよぉ！」
「……」
「何とか言えよ！どこ見てんだお前！つーか動け！
………うわああああん！！！シリウス！こいつ無視してくる！！！」
「早く行こうぜジェームズ。……ジェームズ？」
泣きついた私を宥めながらジェームズに声をかけるが私の時と同様、ピクリとも動かないしうんともすんとも言わない
何シリウスまで無視してんだテメー！！
シリウス、こいつやっちゃう？処す？処す？
「……」
え…、誰かにペトリフィカストタルスでもかけられたの？
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作者名：星宮 | 作成日時：2018年5月25日 12時
