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成人式 ページ7

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桜が咲くには早すぎる季節。

晴れ着を着たみんなが桜のような笑顔を顔に咲かせている。先程終わった式典に私も同窓会の準備ために会場を後にする。

会場を出て振り返って高く掲げられた"成人式"の文字に自分の年齢を感じる。成人式なんて、まだまだだと思ってたなぁ。





何個か上の彼の成人式を祝ったときを思い出す。そういえば彼は今日は何してるのかな。


そんなことを考えながら駅に向かおうと横断歩道を渡ろうとして道路脇に止まる見覚えのある車に一瞬立ち止まる。




まさか、迎えに来てくれてたりして。




あり得ない想像にクスっと笑う









『A』









大好きな人の声に驚いて後ろを振り返る









「晃一、くん?」
『……成人おめでとう。おめでたいお嬢さんのためにお迎えに来てんけど』








照れくさいのか、少しふてくされながら目を逸らして、頬を赤く染める晃一くん。その手には綺麗なバラの花が一輪。








『っちょ…A…』
「好きすぎる………」









人目も気にせず抱きつけば晃一くんは一瞬抵抗するけどすぐに諦めて私の背中に手を回す









『なんやA和服も似合うな』









サラッとキザなことを言うのがムカつくぐらいに好き







「今度和服で遅めの初詣にでも行こうよ」
『ええなぁ』









歩き出す晃一くんに手を引かれて車まで連れて行かれる。









『A』









車に乗り込むと呼ばれる名前に隣を見る


『…ん』
「わぁ…」








晃一くんが差し出したのは赤と白のバラの花束







『さっきの、さしてみ?』






言われた通りさっき貰った一輪のバラを花束にさし込む









『これで全部で20本。俺と出会ってからのAはこの3本の赤いバラ、やな』









17本の白いバラの中の3本の赤いバラ









「…ロマンチスト」
『そんな俺が好きなんはどこのどいつやねん』
「……赤いバラのほうが綺麗だね」







『おう。俺と出会ってからのお前のほうがべっぴんやで』









20本の中の3本はやっぱり1番輝いてた。









.成人式

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○○(プロフ) - あっちゃんさん» ありがとうございます。頑張らせていただきます! (2018年7月28日 22時) (レス) id: bc97300b24 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - 作者さんの小説大好きです!これからも応援してます! (2018年7月28日 20時) (レス) id: a151bbb754 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - ネオンガールさん» ありがとうございます!嬉しいです。頑張らせて頂きます! (2018年3月20日 9時) (レス) id: bc97300b24 (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール(プロフ) - たくちゃんのプロポーズのお話泣きそうになりました…。更新待ってます!頑張ってください:-) (2018年3月19日 22時) (レス) id: d6341b5934 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:.C | 作成日時:2017年12月23日 22時

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