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「ここにしよ」





丘から少し下ったところにある小さなカフェのようなお店に入る。









「朝から空いてるんですね」

「うん」









草川先輩はここに何度か来たことがあるみたいで慣れた雰囲気で店の人と話してスタスタと空いている席に向かって歩いていく。








「何食べる?」






向かい合って座る先輩がメニューを差し出してくれる。







「あ、じゃあこのお茶漬けで」


冷たいお茶漬け、美味しそう。鮭ものってて…







「好きなもの、似てるかもね」









目の前で目をくしゃっとさせて笑う先輩に目を見開く。
こんなに笑った表情を目の前でみるのは初めて、








「俺、いつもそれなんだ」



「そうだったんですか、」







まだ嬉しそうに笑ってる先輩は片手を挙げると店員さんを呼ぶ









「お待たせ致しました。」









聞こえた声に聞き覚えがあって


ぱっと見上げる




「え、先輩?」

「お2人お揃いで何に致しますか?」

「いつもの2つ」

「かしこまりました。」





やっぱり慣れた手つきで注文を終わらせた先輩に視線を戻す

「…小笠原先輩、何してるんですか?」

「ここでバイトしてる、ってかここ、アイツの家の店」







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作者名:.C | 作成日時:2017年7月17日 14時

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