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少しすると震える私の携帯
真っ暗な通知画面に光るのは"拓弥"という名前






「Aちゃん?口」
「…本物、ですか」
「まぁ…」

これ、すぐに見るのどうなんだろ…草川先輩即レスとか、嫌いそう…






「…何してるん」
「…」
「…Aちゃん?」
「…草川先輩って、即レス嫌いですか」
「えー知らん」
「…」

悩ましい。
吉野先輩も知らないのか…
すぐにでも返したい気持ちと嫌われるんじゃないかという気持ちで揺れる









「まぁ。拓弥そんなにラインする奴じゃないからすぐに返事してもええんちゃう?多分用事あるんやろ」
「そうなんですか?」
「多分、な」




少なくとも俺には用事がある時以外はなんも送ってこん。と少しふてくされたように言う先輩







「…じゃあ、返事、しようかな…」







ドキドキと震える指で画面に触れる

夢、みたい。ラインのトークの名前を見てまた心拍数が上がる。









<急にごめんね。草川です。)
<あ、佑亮の先輩の)








そんなこと書かなくても分かってます。拓弥だけで誰か分かってます…







<晃一に教えてもらいました)


(追加ありがとうございます!>






すぐに付く既読に心臓がはねた、





「なんでそんなびっくりしとん」






と思ったら身体もはねてた。






「なんでも、ないです」
「って割には顔にドキドキしてるって書いてあんで」







実際ドキドキ止まらない









<こちらこそ。ありがとう)



<あのさ、急で申し訳ないんだけど明日って1日空いてる?)









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作者名:.C | 作成日時:2017年7月17日 14時

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