今日:3 hit、昨日:34 hit、合計:100,248 hit
小｜中｜大
． ページ38
．
「ほんっとごめんね！」
電話の先で謝るお母さん。
「大丈夫だって。いまから行くから」
お母さんが忘れていったお弁当をもって家を出る。
お母さんの職場に行くのは、いつぶりかな。
前に行ったのは私の記憶の無い頃だから、もの凄く前。実質、初めて行くみたいなもんだよね。
自転車にまたがって風をきる。
ちょっとジメっとしてきた6月の頭。そういえばもうすぐ吉野先輩の誕生日だったな。
「あ、Aちゃん？」
職場につくとすぐに声をかけられる。
「あ、はい」
「良かった！私、お母さんと一緒に働いてる……」
丁寧に説明してくれるお姉さんに案内されながら歩く。こんな感じなんだ。
「ちょっとお母さん今忙しいみたいだから。ちょっとみていく？」
そういって通されたのは多目的室と書かれた部屋。
働いてるお母さんは初めて見た。格好いいな……。
「、A……ちゃん？」
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 292人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：．C | 作成日時：2017年6月19日 11時
