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静かに壁にもたれかかる。ひんやりとした壁が心地良い。
耳を澄ませて教室の中の声を聞く。
話してるのは、Aと多分
「……吉野先輩のことだけ否定しました」
吉野先輩っていう人。
ばいばい。そういって手をふったAの後をこっそりつけてきた。
「…Aずっと音楽室きてたんだ…」
知らなかったAの一面に驚いたのもつかの間＿＿＿＿＿＿＿
僕は、もっと衝撃的な事実を知った。
「いつも俺に言うみたいに『草川先輩が好きです』っていえばいいやん」
「っえ………………」
思わずでた声を急いで呑み込む。えっ？A、拓弥先輩が好きだったの？！
えっ？！
なんとなーく今までのAの行動を思い出していれば、
「……確かに…拓弥先輩のこと好きそう…」
今まで見事に気付かなかった自分に逆に拍手。
「あはは…」
自分に呆れつつ、そろそろ部活に行こうとその場を離れた。
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作者名：．C | 作成日時：2017年6月19日 11時
