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「…ふぅん。まだその幼馴染くんには言うてないん?」
「ええ。問題はそこなんですよ。」




どのタイミングで言おうか。結局いろんなチャンスを逃しっぱなし。
ピアノを弾く手をとめた先輩に私もシャーペンを動かす手を止めて顔を上げる。





「…てか、スルーしとったけどついにキスしたん?」
「ついにってなんですか?……まぁ、はい」
「へぇ。Aちゃんガード堅そうやのに」
「突然でしたから」
「ふぅん。」




それだけ言うと、まじまじと私の顔を見つめてくる。





「そのクセ。直しや」







何のことかサッパリわからない。

「…何ですか。そのクセって」
「怒らんクセや。その幼馴染くんに」



佑亮に怒るなんて、





「…無理ですよ」
「じゃあ恋愛も無理やな」





どことなくわかってはいたけど、改めて口にされると心に刺さるものがある。
やっぱりこんなんじゃ…






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作者名:.C | 作成日時:2017年6月19日 11時

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