今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:100,355 hit
小|中|大
. ページ16
.
「…ふぅん。まだその幼馴染くんには言うてないん?」
「ええ。問題はそこなんですよ。」
どのタイミングで言おうか。結局いろんなチャンスを逃しっぱなし。
ピアノを弾く手をとめた先輩に私もシャーペンを動かす手を止めて顔を上げる。
「…てか、スルーしとったけどついにキスしたん?」
「ついにってなんですか?……まぁ、はい」
「へぇ。Aちゃんガード堅そうやのに」
「突然でしたから」
「ふぅん。」
それだけ言うと、まじまじと私の顔を見つめてくる。
「そのクセ。直しや」
何のことかサッパリわからない。
「…何ですか。そのクセって」
「怒らんクセや。その幼馴染くんに」
佑亮に怒るなんて、
「…無理ですよ」
「じゃあ恋愛も無理やな」
どことなくわかってはいたけど、改めて口にされると心に刺さるものがある。
やっぱりこんなんじゃ…
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
292人がお気に入り
292人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:.C | 作成日時:2017年6月19日 11時