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「ねえ、チャナ」
「ん?」
「私たち、幸せになれるかな」
「ホシヒョンなら僕は安心だけどね」
「へへ、そっか。実はわたしも心配はしてないんだ〜」
輝かしいバージンロードをこうやっていつも通り話しながらゆっくりゆっくりと、一歩ずつ踏み出す。
「A」
「ん?」
「すっごい、…綺麗」
横目でAを見ると、照れたように笑っていた。
あと、数歩。数歩で、Aはホシヒョンだけのものになってしまうから。今だけは…今だけは、僕の事を見て欲しいんだ。
「チャナ」
「…うん」
「わたしね、全部知ってるよ」
「……え」
驚いて横を向くと、その衝撃で組んでいた僕たちの腕が緩く解けた。それを、Aはぎゅっとまた絡め直す
「…わたしがスニョンのお嫁さんになっても、チャニのお姉ちゃんだから」
そう笑ったAの横顔はとても綺麗だった
「大好きだよ。ありがとね、チャニ」
そう言って僕の腕からホシヒョンの腕に自分の腕を絡めたAが、振り返って僕の頭を撫でた。
「チャニ、ありがとな」
「…うん、Aをよろしくね、ホシヒョン」
昔、僕たちがまだ出会った頃、僕はヒョンの事をAの‘影’みたいな存在だと思ってた。僕にとっては邪魔で…
だけど、違ったんだ。
Aのあとを追いかけ回してずっとそばから離れなかったのは僕だ。
Aの影は僕の方だった
「ヌナ、おめでとう」
涙をこらえながら中2の時以来にAを呼んだ僕に、Aは涙を流しながら笑って見せた。
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ちみん(プロフ) - ヤッピさん» ストーリーが頭の中でぐるんぐるんするもので、わたしも早く描きたすぎてうずうずしてたんです(笑)ヤッピ様のお話可愛らしくて好きです^^頑張ってください! (2015年12月10日 23時) (レス) id: 5e2f3e26de (このIDを非表示/違反報告)
ヤッピ(プロフ) - 2日でこの素晴らしいクオリティ……ちみん先生恐ろしや…私の作品も読んでいただいてるなんて嬉しいです(;_;)!最近サボり気味なのでそろそろ更新します…笑 (2015年12月10日 21時) (レス) id: 094479494a (このIDを非表示/違反報告)
ちみん(プロフ) - ヤッピさん» わああありがとうございます!!(;_;)今までで一番描くの楽しかったです〜!!(作成期間約2日)これからもよろしくお願いします〜!あ、ちなみにヤッピ様の作品もいつも読ませていただいておりますありがとうございます(笑) (2015年12月10日 17時) (レス) id: e4fcf71935 (このIDを非表示/違反報告)
ヤッピ(プロフ) - ちみん先生!(;_;)ちゃにのお話とても素敵でした…!チャニの良いところを詰め込んだ素敵な小説です(;_;) (2015年12月10日 17時) (レス) id: 094479494a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちみん | 作成日時:2015年12月9日 1時