7 ページ7
「俺の、いつくらいですか？」
「ｼﾞｮﾝｳﾝ君だと…ごめんね、あと1年かな」
「ﾏｼﾞか」
「本当だと1年半くらいなんだけど、特別にね」
「そうですよね、ﾋｮﾝすみません」
「ｼﾞｮﾝｳﾝ君も眠りが浅いんだよね？なるべくそういう方から優先してあげようとは思うんだけどねぇ、注文が多くて」
芸能人だからぐいぐい話しかけるのもｱﾚだし、私そんなに社交性ないし、でなるべく喋りかけるのを控えていたけど
自分の仲間を見つけてしまったから、思わず聞いてしまった。
「えーっと、ｼﾞｮﾝ…ｳﾝ？さんも睡眠障害ですか？」
「まぁ、少し。仕事柄不規則なのとかもあって」
「そうですよね、大変そう」
「…じゃあ先に譲ってくれたりは」
「しないですね」
「うん、だろうな…」
今しれっと言われたけど、このがっかり具合…本気だったでしょ、この人。
でも…さっきのこともあるし…
「…でも、寝転んでみます？」
「お！いいのか？！」
「さっきのお礼もありますし、特別に。私より先にどうぞ。ﾋﾞﾆｰﾙの上からで良ければ」
ｷｬｯﾌﾟの奥の瞳が今までにないくらいｷﾗｷﾗと輝き満面の笑顔になると、いそいそと私のﾍﾞｯﾄﾞに横になった。
さっきまでちょっと仏頂面だったから、ちょっとときめいてしまったじゃないか。
「あぁやっぱりいいな、ｺﾚ。あと1年かぁ…」
しみじみと言うと、ゆっくりこちらを向き
「1週間くらいなら…」
「いやいや無理です」
「…そうだよな」
だから目がﾏｼﾞだってば。私も待ちに待ったんだからそんな目で見ないでよ！
「あ」
「ん？譲ってくれる気に？」
「違いますってば。あのー…あーでもなぁ」
「あっ！そうだったね。Aさん、丁度良いから防犯で居てもらえば？」
「丁度いいって…」
「なんなんだ？ｼﾞｳｫﾝﾋｮﾝ、なんのことですか？」
そういえば私来週一週間、ｱﾒﾘｶまで行かなくちゃいけないんだよね。
ちょっとﾊﾞｶ気たことだけど、芸能人だから変な事はしないだろうと思うし、せめてのお詫びもあるし…
なによりもこのﾍﾞｯﾄﾞ愛好者を見つけてしまったことに少し喜びを感じている私は提案をした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 714人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こなつ(プロフ) - 続編はありませんか？このお話とってもすきです!! (2015年6月23日 14時) (携帯から) (
レス) id: 7e8c6396b8 (このIDを非表示/違反報告)
ちなちょる(プロフ) - すっごくいいお話でしたっ！ (2014年2月4日 20時) (レス) id: a9861f7342 (このIDを非表示/違反報告)
saya_＊(プロフ) - はじめて作品、読ませて頂きました(*^-^*)兄さんかわいい笑 キュンキュンしながら、楽しませて頂きました(^^) (2014年1月18日 10時) (レス) id: 16ab2d69d9 (このIDを非表示/違反報告)
chocolat_a(プロフ) - リプありがとうございます！了解です！これまでの作品、拝読してますね！いろいろありがとうございます！ (2013年6月30日 2時) (レス) id: 6ae4bfc78a (このIDを非表示/違反報告)
dimi(プロフ) - はなはなさん» このお話以外にも、他のお話も読んでもらえたみたいで！とっても嬉しいです。ありがとうございます！ (2013年6月30日 2時) (レス) id: 6531c8817f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：dimi
| 作成日時：2013年5月31日 2時
