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ヤクザの組長が、一般人の私に頭を下げている。何とも滑稽な光景に違いない。
改めて目を合わせると、よく似た青みがかった目だということに気づいた。
「私は何が本当かを正しく見極めるべきだったのだ。狭間の坊主は何も間違ってはいなかったのに。」
舌がしびれて質問ができないまま、話が進んでいく。狭間の坊主というのは、私にスタンガンを当てた、あの狭間の事なんだろう。
「あいつの父は、私の補佐をしていたのだ。幼い頃から、病気で死ぬまで、私の右腕を務めてくれたのだ。
しかし、ある日、狭間の坊主が「父が浮気している。僕らを捨てた父をクビにしてください」と言ってきたのだ。
私はそれを信じてやる事ができなかった。狭間が天峰家に恨みを持つのも仕方が無いのかも知れない。
息子に関わっただけで、うちのいざこざに巻き込んでしまった事、お詫びする。」
涙声で話し終わった直後、組長は激しく咳き込み、その場で丸まった。私は驚いて飛び起き、立ちくらみでぼやける視界の中、大丈夫ですかと声をかけながら組長の背中をさすった。
「へ、部屋に戻られた方が、いいのでは…?おっ、お体が、すぐれないのでは、あ、ありませんか?」
たどたどしく声をかけると、組長は荒い息をしながら首を振った。
「私にはね、もう、この家の中にいる権利を与えられていないのだ。ただの老いぼれジジイなのさ。」
組長が指を指した先には、
鉄格子が施された、頑丈なはめ殺しの窓があった。
「ここは、この館の、牢屋みたいなところなのだ。」
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赤星ありがとうございます!
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白猫アリス(プロフ) - はじめまして!1から読ませていただきました!とにかくきょうくんのツンデレやばいもう語彙力低下しそう( ゚∀゚):∵グハッ!!更新頑張ってください! (2018年2月26日 23時) (レス) id: 7ad032ce1b (このIDを非表示/違反報告)
孤独の錬金術師×孤独の獄卒×孤独の海賊×孤独の妖怪 - おーーーーーー!!!!。 (2017年10月19日 6時) (レス) id: 507f5c40b1 (このIDを非表示/違反報告)
丸干し - ツンデレ! I love ツンデレ!! きょうくん最高!! (2016年12月15日 17時) (レス) id: ca2c405926 (このIDを非表示/違反報告)
カミツレの花(プロフ) - 更新待ってました!これからも楽しみにしていますっ(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年11月5日 23時) (レス) id: 5332a3f4a6 (このIDを非表示/違反報告)
桜雫(プロフ) - 1から読まさせていただきました!きょうくんツンデレご馳走様です!!更新カバディしながら待機してます( ºωº )!!! (2016年8月25日 2時) (レス) id: 7a00add657 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11235/
作成日時:2016年1月2日 22時