Chapter10-1《不穏》 ページ1
ぐしゃぐしゃの髪をある程度直し、1階へと降りる。キッチンでは卬が夕食の準備をしていた。
鍋に入った具材を見て、メニューを当ててみた。
「肉じゃが?」
『カレーだよ。』
こんなにたくさん肉じゃが作るわけないだろ、と、即答で馬鹿にされた。言われてみれば確かにそうだ。
さっきの左頬の感覚がまだ消えなくて、私は赤くなった顔を隠すために洗面所に向かった。鏡を見ると耳まで真っ赤になった自分の顔が写っている。
「あのアホ…。」
『誰がアホだって?』
「うわぁ!!出たぁ!!!」
『人を化け物みたいに言うんじゃねえよ。』
私は気が動転してしまったせいで、余計に真っ赤になる始末だ。
『どうしたんだよさっきから。なんかあった?』
お前が寝たふりしてた私に頰キスしたんだろうがぁぁっ!!
…と叫ぶわけにもいかず。
「なんっでもねえわ!どいて!夕飯まで寝てる!」
そう言って逃げようとした。
(がしっ)
『待って。』
「え、わっ!」
いや、こっちが待ってだわ。
何いきなり抱きついてんだわ。
あ、そうかそうだった。お前もともとそういう奴だったもんな!甘える系男子だったもんな!だよな!?
…心臓爆発しそうだから離してほしいかな!?
そんな私の心の叫びも届かず、私は腕の中にすっぽり収まったまま動けなかった。
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白猫アリス(プロフ) - はじめまして!1から読ませていただきました!とにかくきょうくんのツンデレやばいもう語彙力低下しそう( ゚∀゚):∵グハッ!!更新頑張ってください! (2018年2月26日 23時) (レス) id: 7ad032ce1b (このIDを非表示/違反報告)
孤独の錬金術師×孤独の獄卒×孤独の海賊×孤独の妖怪 - おーーーーーー!!!!。 (2017年10月19日 6時) (レス) id: 507f5c40b1 (このIDを非表示/違反報告)
丸干し - ツンデレ! I love ツンデレ!! きょうくん最高!! (2016年12月15日 17時) (レス) id: ca2c405926 (このIDを非表示/違反報告)
カミツレの花(プロフ) - 更新待ってました!これからも楽しみにしていますっ(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年11月5日 23時) (レス) id: 5332a3f4a6 (このIDを非表示/違反報告)
桜雫(プロフ) - 1から読まさせていただきました!きょうくんツンデレご馳走様です!!更新カバディしながら待機してます( ºωº )!!! (2016年8月25日 2時) (レス) id: 7a00add657 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:緋 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/11235/
作成日時:2016年1月2日 22時