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その後、俺らがギャングに襲われそうになったりもしたがーー全てAが笑顔で場を収めていたーー無事に帰還。
順にシャワーを浴び、マイキーと繋ぐ。
先日Aが機密性の高いビデオ通話アプリケーションを入れてくれたのだが、マイキーの顔は見れず、代わりに真っ暗な部屋の天井を映され残念に思ったのは記憶に新しい。
「お疲れ様です、マイキー」
《……ああ。今は一人か》
「相澤もいます、Aは外しました」
《どうだ》
Aの信用値についてだろう。
「俺の目から、怪しい言動は見られません。今日は初めて外を案内させましたが、そこでも変わらず、自分たちを庇うポジションでいました。街中で好かれているようだったので、取引もスムーズに行くと思います。あ！あっ、マイキー！これ見えますか？」
《？携帯だろ》
「(マイキーの顔が見れた！！)Aが俺用に白ロムから作った"セキュリティガッチガチ"で盗聴器、発信機の探知機能も兼ねてるんす、確認もしました」
《……引き込めそうか》
「その話はまだ、取引後にしようかと思っていて……」
《Aはいつ戻る》
「え？いや、今キッチンにいるかと……《呼んで来い》……ッス。相澤！！」
《すぐ幹部室に移る。鶴蝶たちとも顔合わせしてみると良い》
「あっ、おい、A！？」
部下に連れられたAの腕を勢いよく引いたら、転んじまった。何か……悪い。ちゃっかり受け身取ってっけど。
《はぁ？マジで生きてたのかよ〜、ヤク千代》
《えっ、映ってんの？》
「クソ谷兄弟！？マイキーは……」
《今いる奴、全員集めた。Aは？》
「あ、います！A！！」
「ハーイ」
《え、……は？めっっっちゃ可愛くね？？Aちゃ〜ん！蘭ちゃんだよ〜♡》
《蘭うるせー。鶴蝶》
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作者名：カーター千之助 | 作成日時：2024年3月1日 0時
