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ただ、今回は酷かった。
Aと離れたくない。Aがいなくなったら。
素人目にも、依存、或いは分離不安である事は明確だ。
三途が頼み込み、出来るだけAが付き添った。
A自身も元来多忙なので、通えない日は24時間A開発のビデオアプリを繋いでいる。
その様子に、きっと悪意なく「乳離れ出来ねーガキかよ」と笑った相談役は三途に半殺しにされ、今外科で同じ医院に入院している。カオスだ。
Aにマイキーに付き添えと言っておきながら、Aがいないと荒ぶりヤクをキメまくる三途も大概である。
「今後、訪問で検査と治療して頂けるようになると良いわね」
「あー。カリウムも足りねーナトリウムも足りねー全部足りねー運べる点滴量じゃねー、で今まで無理だったけど、Aの飯食うようになってから初めての検査だから、結果良ければいけっかもな」
関係者であれ、出来ればアジトの、特に最上階に入れたくはないものだが、それしか術はないかもしれない。
「実力のある女性構成員が上がって来られれば、もっとマイキーが楽になるのにね」
「……ん？」
「体術も銃の扱いもとなると、日本人女性じゃ難しいか」
「ちょ、ちょい待てA」
うちのクイーンは、何か大きな勘違いをしていないか。
「マイキーは勿論、俺含めて別に女に飢えてる訳でも無条件に癒されてる訳でもねーぞ」
「あ、えっ、そうよね。失礼したわ」
「本当にな。Aだから、だ」
この無自覚タラシが。
「……A、今度俺も添い寝してみて良いか」
邪な心はない。多分。
「うん。良いよ、ココ」
とにかくホワイトノイズを試して。うちのクイーン、最早姫さんは小悪魔だ。
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作者名：カーター千之助 | 作成日時：2024年3月1日 0時
