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子ども計画? ページ9

その後母と共に連れられたのは、またも灰谷御用達らしいリッツカールトン六本木のラウンジだ。通常ディナータイムはドレスコード等厳しいそうだが、灰谷パワーであっさり個室に案内される。料理も既に知っている僕の好みと母の好みを確認し「私はいつも通りで」と、スマート過ぎ。


「今日は本当にすみませんでした、せっかくミヨさんのご帰省だったのに」

「いいえ〜!新しい横浜を充分に散策出来ましたし、あれ以上歩いたらお母さん疲れちゃう。Aさんのお仕事姿も新鮮でしたよ」

「うん。でも改めて教育者なんだなって思った、子どもファースト」

「普段職員を咎めたりしないよ!?いや、たまにするか……」


 常駐職員より"視る"機会がどうしても少ないんです。と自嘲気味にハーブティーに口を付けるAさん。


「Aさんは世界中の幾つも施設回ってて限界もあるでしょ、裏方の仕事も多いだろうし。職員さんに厳しくも寄り添いながら指導する姿勢にだって、僕は好感持てたよ」

「そうね、お母さんも勉強になっちゃった。リュウやユキがいたら、我が子との向き合い方の参考にもしそうね」

「あ、お兄さん……ミヨさん、お若くしてもう三人のご祖母、翔平くんも叔父さんか。凄いなぁ」


 "叔父さん/ 伯父さん"には違いないけど、Aさんに言われるとちょっと複雑。顔に出ていたのか「そっちのオジサンじゃないよ」と形良い口の端を上げてフォローされた。母さん、ニヤニヤしないで。

 実はAさんのいない場で母と結婚について話した時、"子を持つか持たないか婚前に話し合うのは大切な事"だと言われた。勿論、Aさんの生い立ちも加味してあげて、と添えて。それは僕も当然だと思う、ただ上手い切り出し方がわからないまま今に至ってしまったのだ。以前Aさんが「良い親になる自信がない」と話していたのもある。「この蟹とアボカドの前菜美味しいわ、何かしら」「シトラスが入ってますよ!私のヴィネグレットも試されます?」容姿はまるで似ていないけれど、本当の親子のように盛り上がる二人。


「翔平くん、どうしたの」


 僕が顔に出やすいというより、Aさんが僕を良く見てくれているのだろう。一応スモークサーモンを口に運んではいたのに、ちょっとした心の変化も見破られる。人からの恋心には鈍いくせにね。

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あるぶちん(プロフ) - ニューヨークで地震があったというニュースを目にしたのですが、大丈夫でしょうか… (4月6日 9時) (レス) id: d4844ac604 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カーター千之助 | 作成日時:2024年2月29日 2時

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