ノット・フェア４ (ページ17)

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「いんや、祖父ちゃんのAバカは今に始まった事じゃねー」

「真チャン遅ェ……えっ、Aじゃん。大谷さんもなんでンなとこ……ああ、マイキーか」

「うん。初代黒龍も集まってるの？」

「や、俺とベンケーだけー。Aー」

　恐らくAさんにキスしようとした今牛さんを、真一郎さんが引っ張った。ちゃんと手で口を抑えているAさん、よろしい。

「ったく、お前は！東卍連中なら広間にいっから行け」

「ありがとう、真ちゃん。行こ、翔平くん」

　きゅ、と手を握られる。「皆癖強いから覚悟してね」「うん」そのままAさんに引っ張られ、到着した広間の扉を開ける。

「「「A(さん)！！！」」」

「はーい……あ、虎！っ、ちふ！！」

「ッス、Aさん！！」

「テメー先輩に楯突くのかァ？」

「今は俺が社長です！場地さーん！！」

「あ、ソーちゃん！ちょっとこっち来て！！」

「っ、Aちゃん久しぶり、体壊してない！？」

「うん。ソーちゃんも元気？彼、わかる？」

「お、大谷翔平さん！？」

「はじめまして」

「はじめまして！河田ソウヤです」

「どうも。Aさんが一番合いそうだって」

「ソーちゃん、翔平くんをよろしく」

「A遅ェ！！おーたに良くやった」

「っと、マイキーごめんね。万作さんに捕まってた」

「A俺の隣な。おい、オメーら！Aに道開け！！」

「「「はい！！」」」

　それからが凄かった。ソウヤくんは本当に優しい人で、僕に寄って来る人たちに対応してくれていたのだが。

「おい、テメーが俺様のA誑かした大谷か。流石のご身分だなァ？あ"！？」

「止めてよ、春千夜くん！喧嘩なら俺が買うよ」

「へー。お前がAチャンのダンナねー」

「半間くん戻って！今翔平くん、俺と話してるから」

「大谷、ツラ貸せ」

「イヌピーくん！翔平くん何もしてないでしょ、俺ずっと一緒にいたよ！！」

　こんな具合である。ソウヤくんには、心から申し訳ない。

「ごめんね、ソウヤくん」

「ううん！Aちゃんに頼まれたし、見て、翔平くん。Aちゃん凄い飲まされてる、心配だなぁ……」

「僕、Aさんが本当に酔ったの見た事ない。いつもちゃんとセーブしてるから」

「Aちゃんはそういう人だよね。それを崩したいんだと思……っ！？翔平くん！俺から離れないで」