検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:651 hit

8 ページ8

青空の下、船は魔島に着いた。

4人は船から降りて、目の前の森を見る。

森の中は真っ暗で、一切の光が差し込んでいない。

その奥から時折、聞いたこともない何かの叫びが聞こえる。

ミア「あ・・・なんか足が弱ってきた」

センリツ「大丈夫?無理しなくていいのよ」

ミア「ありがとう、大丈夫!」

ルークはリュックから、ロープを取り出した。

ルーク「これはアンザイレンロープという。
一人一人の間をこのロープで繋げば、はぐれ防止になる」

四人は、ロープの橋を腰につけた。

キュラ「ライトは使わないの??」

ルーク「使えないんだ」

ミア「え!?」

ルーク「木々はライトにも反応する。使ったら大変なことになる」

ミア「あんな真っ暗な中を行くの!?」

センリツ「そうね。ちょっと、恐ろしいわ」

ルーク「行くか、残るかだ」

センリツらは、互いの様子を伺った。

みな、辞退する様子はなかった。

「行きましょう」

四人は魔の森へ足を踏み入れた。

身体は影に染まり、視界は闇。

残った聴覚は、獣の甲高い鳴き声と
嗅覚は微かな生臭い香りを感じ、
肺の奥に行き届かない微量な空気が、四人の歩速を早めた。

その足にはテンドリル(ツル)のようなものが絡みつく。

引き離そうとすると皮膚を裂いたような痛みが走り、みな、痛みに唸り声を上げる。

「止まらないで、進み続けるんだ」

ルークは言う。

先頭のルークに引っ張られながら、4人のペースは保たれていた。

9→←7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:dichten | 作成日時:2021年4月2日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。