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船内。
ガクガクと、一室の隅で震える船乗りの男がいた。
男の姿をたまたま見かけたミア・リストウ・キョウは近づいて訊ねた。
「ねえ、何をそんなに怯えてるんだい?」
ミアの声に男は小さく悲鳴を出す。
「だ、大丈夫だよ!襲ったりしないから!」
なだめられた男は、顔を上げた。
その顔は青黒く、目玉は充血している。
“デカイ バケモノ ガ イタ ・・・ スグ チカク ・・・ シニク ヲ タベタガッテイル”
その言葉に、ミアは困惑する。
「どうゆうこと・・・?」
訊ねたが、男は頭部を地面に向けたまま返事をしない。
不思議に感じたミアは男の肩に手をかけた。
震えは止まっていた。
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作者名:dichten | 作成日時:2021年4月2日 3時