無魔力少女と風を統べし少年

第４０話 似た者同士 ページ45

明世サイド

翌日、校門に入り、高等部の中庭を通りかかると、暁が木陰で寝ていた

明世「おーい、暁ー」

降谷「………おはよ、明世」

明世「朝から木陰でお昼寝？」

降谷「………うん。明世も寝る？」

明世「秀明が嫉妬しそう……」

降谷「……明世、変わったね」

明世「そう？まだ怯えることもあるよ？」

降谷「……明世、僕もね。この学校に入るまでは、独りぼっちだった」

え！？暁も！？

降谷「……僕の氷魔法が強すぎて、皆、近寄らなくなって。だから……僕の強さを受け入れてくれそうなこの学校に入ったの。そしたら、沢村や春市くん、金丸くん、東条くん、紅葉、千李と出会って、変わることができた」

そうだったんだ……

明世「そこらへん…私と暁は似た者同士、だったんだね」

降谷「うん」(ﾉｼｯ)

明世「ひゃっ！？あ、あごのせ、されてる！？」

降谷「………東条くん、いないときだけ」

いや、さすがの秀明もこれは、見逃さないと思うけどなぁ

東条「ふーるーやー？★」

降谷「………明世、泣かせたら、奪うから」

東条「！！泣かせやしないさ。」

暁はそう言って、去っていった

東条「さ、いこう。明世」

明世「うん！」

私達は教室へむかった

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