無魔力少女と風を統べし少年

第１７話 慈愛の暴風 ページ20

東条サイド

明世父「う、嘘だろ！」

明世母「こんなに大きな魔法陣は見たことない……！」

俺は魔法陣の中心に立つと、魔法陣から翡翠と金色の風が吹き、俺の金色の髪を逆立たせ、靡かせる

そして、目を閉じ、低い声で詠唱を始める

東条「翡翠なる風よ…金色なる風よ…我が意志に応え、我が元に集え」(ﾋｭｵｵｵｵ)

俺の両手に翡翠の風と金色の風が集まりながら、１つになっていくのを感じる

東条「融合せし２つの風よ…我が愛しき者を汚す者達に慈愛の暴風を与えよ…」(ﾋﾞｭｵｵｵｵｵｵ)

明世に愛を与えず、悲しみ、苦しみ、痛みしか与えてこなかった貴方達に……本当の愛を教えてやる！！！

東条「アモーレスト・スパイラリー・サイクロン！！！」(ｺﾞｩｯ)

明世両親「うわぁぁぁっ！！」

明世の両親は倒れ込んだ。そして、俺は明世のもとへ

東条「明世」(ｷﾞｭｳ)

明世「秀明……痛かったぁ……！(泣)」

東条「今、治してあげる。アモーレスト・リザレクト・ストリーム」(ﾋｭｵｵｵｵ)

明世「！！ありがとう、秀明」

よかった…明世を助け出せて

明世父「く、そ……」

明世母「このまま、では、あの６人に、顔向けでき、ない………！」

あの６人？どういうことだ？

そう考えていると、６つの足音がした。

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