無魔力少女と風を統べし少年

第１５話 明世の救出へ ページ18

東条サイド

風の声を聞き、たどりついたのは……黒いお城だった

東条「……『ノワール・ウィッチ』アジト……って、これ………」

『ノワール・ウィッチ』…

悪い噂しか聞いたことないけど、弱い魔法使いを実験台にし、あらゆる強化実験を繰り返し、人々の命をないがしろにしている、魔女科学者集団だ

今、魔法ランキングトップ３０に入っている２年、３年の先輩達が一番苦戦している案件も『ノワール・ウィッチ』の壊滅だった

それに、明世の両親が関わっているということは…

東条「明世が危ない！！」(ﾀﾞｯ)

俺は風の流れを頼りに、明世の気配を読み取る

すると、

明世「いやぁぁぁぁぁぁっ！！(泣)」

東条「！！明世の悲鳴………！」

どうして、明世ばかりが苦しまなくてはいけないの？

どうして、明世ばかりが辛い思いをしなくてはいけないの？

東条「……明世を苦しめるやつ、悲しませるやつは許さない」

俺はブレスレットを外しておいた。

すると、いつもより、魔力が溢れてくる

東条「！！そうか……明世を思うようになってから、魔力が強くなってるんだ……！」

今なら……使えるかもしれない

かつて、この世界の創造神、クレアルしか使えなかった、神魔法を

別に、俺は神になりたいわけじゃない

だけど、明世を助けたい……ただ、それだけ

クレアルの書物にも書かれていた

思い強き者、金色の輝きに目覚める

それ、すなわち、神魔法の覚醒と

東条「……いこう」

俺は明世のいる場所へ

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