無魔力少女と風を統べし少年

第８話 東条からの誘い ページ11

明世サイド

夕方、私は本を読んでいた。

何の本かというと、お菓子の作り方の本

偶然、見つけたものだけど、読み始めたら、ハマった

すると

東条「ただいま」

明世「あ、お帰り、なさい」

東条「あ、スイーツのレシピ本を読んでたんだ」

明世「う、ん。興味があって、読んだら、ハマっちゃって」

東条「そっか。興味を持つことはいいことだよ。あ、そうだ。俺、明日から１週間、休校になってね。んで、よかったら、明後日、一緒にお出掛けしない？」

お出掛け…

東条「明世、遊園地や水族館、ショッピングモールに行ったこと、ないでしょ？だから、一緒にお出掛けしよう？」

東条くんは笑顔で手を差し伸べる

明世「……分かった。行く」

東条「！！なら、服を探そう。その服もボロボロだし……」

明世「でも、外に出ないと、服を買えない……」

東条「そこは、大丈夫。俺が明世に似合いそうな服を見繕ってあげる」

どこまで、優しいの…東条くん……

私はこのまま、彼の優しさに甘えていていいのだろうか…

明世「……じゃあ、お願いします」

東条「ふふっ、任せて。可愛くしてあげるから」

こうして、私は明後日、東条くんと出掛けることとなった。

楽しみだけど、何も起きないといいなぁ……

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