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「寂しかったんだよね？
玄樹くん
ご両親もきっと、玄樹くんのこと愛してるのに
心が混乱してておかしくなっちゃってるだけ
子どもを愛してない親なんていないよ？
あたしはいつか子どもが生まれたら
自分の子どもにそんな悲しいこと言ってほしくないな」
そう言って悲しそうに笑うと
頭を優しく撫でてくれた
.....これが俺の初恋
初恋は6個上のお姉さんだった
その日を境に俺は変わった
命を無駄にしようとは思わなくなったし
残りの時間を大切に生きようと思えた
変わった俺に家族や周りも
俺に対する接し方が変わった
俺をこんなにも変えてくれたのは君だけだった
それと共に思うのは
「.......もっと、生きたい」
今まで持ったことのなかった感情
でも今さらどんなに願っても叶わない感情
未練が無かった世界から
大好きな人のいる世界に変わってしまった
「玄樹.......くん......」
玄樹「........どうして俺なのかな？
俺何か悪いことした？
今まで死にたくて仕方なかったのに
今はあんたのせいで死ぬのが怖い」
「玄樹くん......
あんたじゃなくて、Aね？
そんな風にまで変わってくれて、
あたし嬉しいよ？」
そう言って、抱き締めてきた
またどきどきしてる
胸の中で鼓動が鳴り響いてる
俺.......まだ生きてるんだ
玄樹「好きな人が.....いるんだ
でも、その人に想いを伝えることも
俺にはできない」
「そんなことない。
想いは伝えられるよ？
玄樹くんの想い伝えてみようよ」
玄樹「でも、困らすだけ」
「後悔しないでほしいの
.....できることは全部しよう？」
玄樹「いいの？
じゃあ聞いてくれる？
俺、Aちゃんのことが
.........好き。」
顔を真っ赤にしたAちゃん
でもたぶん俺も同じくらい真っ赤
「ありがとう。
あたしも大好きだよ？玄樹くん」
玄樹「そういうの辞めて？
俺のこと好きなのは同情でしょ？」
「違うよ
でもね、あたし彼がいるんだ。
.....ごめんね
玄樹くんの気持ち、嬉しいよ」
こんなに魅力的な君に彼氏がいない訳がない
これが俺とAちゃんの数週間の思い出
実習が終わってからも小まめに
会いに来てくれたAちゃん
その告白の日から1年と2ヶ月後
俺は大好きな君がいるこの世界から旅立った
君に出逢えた日々は
俺の短い人生の中で宝物だったよ
ありがとう、A
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えりんぎぷ−る - 一気に読んで、たくさん泣きました！推しでもないれんれんなのに、、、www天使っていう設定がまたまた良いですね。 (2020年7月1日 22時) (
レス) id: 2200018ee9 (このIDを非表示/違反報告)
miii(プロフ) - はじめまして。一気に読みました！切なくて涙が溢れましたが、最後はとても暖かくて本当作者様の表現が素晴らしいです。おつかれさまでした。 (2020年6月3日 7時) (レス) id: 461d11f3fb (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - すみません！2019年ではなく2020年です！！ (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 続きです。まだまだ気になる部分は沢山ありますし、こんなにも切なくて愛おしいラブストーリーをお書きになった主様は最高な方です。ただ、一つ要望を言うとすれば、廉くんと再び巡り合うまでの出来事を読みたい。です。笑 長文失礼しました。 (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - 続きです。玄樹くんが更に80年天使を続けたのはきっと、渚ちゃんと汐音くんの成長を見届ける事と、廉くんが天使としての仕事を全うして生まれ変わって、主人公の女の子と再び巡り合うことを見届けたかったからではないかと考えています。続きます。 (2020年3月30日 1時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美雨 - miu -
| 作成日時：2016年1月1日 17時
