エイス・ファンタジア

第４４話 束の間の休憩 ページ49

玲織雫サイド

in食堂＿＿＿＿

御幸「疲れたぁ」

川上「それねぇ」

パトロールが終わってから。

俺達『セクステット・スター』のメンバーは青心寮の食堂で休んでいた。

玲織雫「休憩が済んだら、後でまた連携攻撃の練習手伝ってくれ」

前園「おー。俺ももうちと磨きたいしなぁ」

倉持「いいとこでタイミングズレるよな、あれ」

白州「そうは言うが、お前らはあれがかなり難易度高いの気づいてるか？」

そんな話をしていると

明世「ただいま戻りました！」

明世が元気よく帰ってきた。荷物を片手に。

川上「おかえり！楽しめたかな？」

明世「はい！あ、これ、皆さんのお土産に。ミックスベリーのミルフィーユ、ショコラオランジュのティーゼリータルトです！」

どうやら、明世は俺達にお土産を用意してくれたらしい。

箱に入っていたスイーツが広げられ、綺麗な装飾のスイーツ達が顔を見せた。

ほんのりと香る甘い香りは、パトロールで疲れたのを癒していくようだ。

明世「『スノードロップ』のスイーツです。どうぞ！」

白州「『スノードロップ』って、あの？？？」

川上「超有名なスイーツブランドの？！？！？」

明世「『スノードロップ』は私のブランドなので」

全「え？！」

どうやら、俺達の後輩にはとんでもないメンツがいたらしいな。

玲織雫「折角土産にとくれたんだ。いただくとしよう」

俺はショコラオランジュのティーゼリータルトを1つ貰って食べてみる。

玲織雫「....美味しい」

倉持「ヒャハ！俺らも貰うとするか！」

川上「だね」

倉持達もタルトとミルフィーユを各々好きなようにとって食べ始めた。

倉持「ん！美味い！」

前園「ホンマやな！」

川上「美味しい！」

白州「それに程よい甘さで食べやすい」

みんなから好評なあたり、流石有名スイーツ店と言ったところだろう。

玲織雫「...御幸も、タルトなら甘さ控えめだ。食べられると思うぞ」

御幸「んじゃ貰お...ん。ホントだ。これなら食える」

こうして、俺たちは束の間の休憩を楽しんだ。

食べ終わってから...

前園「ええんか？」

こっそりとそう聞かれた。

玲織雫「...それはお前もだろう？健太(・・)」

前園「そやなぁ。バレんのも時間の問題やし」

時間の問題、か。

玲織雫「分かっている...そもそも隠してるつもりなんてなかったが」

前園「聞かれんかったでなぁ笑」

そう。聞かれなかったから知られなかったこと。

さぁ、このことを知った時のみんなの反応が楽しみだ

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