遠い、遠い君に【黒木場リョウ】 (ページ5)

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ミシラヌオトコページ5

課題は合格。
まあ、当然の結果だけどね。

幸平くんは…合格、みたいね…。

なんだか疲れちゃった。

何か飲み物でも買ってこようかしら。

そう思い立って、調理室からでる。
すると、二人組の男達が絡んできた。
どうやら2年生のようだが…

男1「ハヤメちゃーん、ちょっと俺たちと遊ばなーい？」

男2「ね？いいでしょ？」

普通、学園内で堂々とナンパするか？
何考えてるのよ、このクズ。

貴「断るわ。あなた達とは違って、私は
多忙なの。失礼。」

さっとその場から離れようとしたが…

ドンッ

待てよ、と大きなからだが目の前に現れ、
私の腕を強く掴む。

能無しのくせに力だけは強いのね…。

貴「放しなさい！君たちはここになにしに来てるの！」

よけようとするがビクともしない。

男2「少しくらいサービスしろよ…なあ？世界の歌姫さんよ。」

つう…と首筋を指で撫で、さらには胸元まで！

…やだ！

そう思った。

その瞬間…

ガッ

男1「ぶぅ！」

いきなり私の腕を掴んでいた男は
吹き飛んでしまった。

本当に突然で、何が起きたのかわからなかったけど…。

？「先輩…。すいませんけど、消えてください。」

男2「なんだてめえは、あ？」

反撃をしようとする男に
彼は冷たい眼差しで言った。

？「…お嬢の、命令なんで。」

ドカッ

またしても男は床にひれ伏した。