繋がれた約束【黒木場リョウ】

再開 ページ9

リ「A…？」

貴「リョウくん…？」


突然の出来事だった。




まさかまた会えるなんて…。


まだ実感もわかないまま、気づくと
私はリョウくんに抱きついていた。


リ「A…！？」


貴「あっ！ごめんね！…でも、うれしくて…」


ア「ちょっと！どうゆうこと！？」


貴「！」


ア「貴方…昨日の写真の子！」

写真…？

そう思ったが、考える時間はなかった。

私たちは今、課題の最中だったのだ。
感動の再会をしている暇などないのだ。


貴「じゃあ…とりあえず…。」


リ「ああ、やるか。」

リョウくんはバンダナを巻く。




ああ、この瞬間。

私はリョウくんのこの瞬間が好きなのだ。

身にまとうオーラ。

猛禽類のような瞳。

そして全てをねじ伏せるような強い意志。


思えば久しぶりだった。

リョウくんと厨房にたったのは。


昔、まだ私は幼く、料理の腕も拙かった頃
にリョウくんに料理をよく教わっていた。

あの時から、私のこころは決まっていたのだ。



リョウくんのお嫁さんになりたい───。

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