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「大橋ー？おるんやろ？ドア開けて！」
今日も丈くんが玄関のドアを叩く音で目が覚めた。
Aちゃんがいなくなってから何日経ったんやろう。
福岡からの出張の後、体調を崩してしまい有給を使って会社を休んでる。
幸い有給を全然使ってなかったら、むしろ消費して欲しいって上司にも言われたし。
「丈くん…今日も来たん？」
「当たり前やん。ほっといたらお前死んでまうやろ。ほら、なんか食べないと」
丈くんがスーパーで買ってきてくれたお弁当を机の上に置いてくれた。
でも食欲なんか全然ないねん。
「お前、昨日置いていったご飯も食べてないやん。冷蔵庫そのまま入ってたぞ」
お願いやから食べてくれって少し涙目になってる丈くん。
「丈くん…ごめん」
「あのさ…Aちゃんだって大橋のこんな姿望んでないと思うで…。幸せになるって約束したんやろ？」
そうやった。幸せになるって言ったやん。
俺、何してるんやろう。
Aちゃんがどこかで元気に生きてくれてるだけで俺にとっては十分幸せやんか。
いつまでもこんなことしてたって幸せになれるわけないのに。
「……丈くんありがとう。そろそろ仕事復帰するわ。ご飯もちゃんと食べる」
そう言うと、丈くんは安心した顔をした。
「相棒が元気ないと俺も元気でないからな」
「丈くん、泣かんといてや」
「はぁ？泣いてないし！コンタクトズレただけやし！」
そう言いながらも丈くんの目は潤んでて
「丈くん大好き！」
ぎゅって抱きついたら、離れろや！っていつもなら言うくせに、今日だけはぎゅって抱き締め返してくれてん。
「よっしゃ、今日から仕事がんばるで」
Aちゃんとお揃いのネックレスをスーツの下に忍ばせて会社に向かう。
これをつけてればどこにいても君と繋がってるような気がするねん。
久しぶりに外出ると気持ちええな。
俺もしっかりこの世界で生きて行かなあかんな。
そうぼんやり考えてたら、
曲がり角で誰かとぶつかった。
「いった」
勢いよくぶつかってしまったから慌ててぶつかった相手の人に駆け寄る。
「ごめんなさいっ！俺、ぼーっとしてて。ほんまにごめんなさい。大丈夫ですか…？」
俯いてた女の子が顔を上げて思わず息を飲む。
「っ、……Aちゃん…？」
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はな(プロフ) - まいこさん» 最後まで読んでくださってありがとうございます！1番好きって言ってもらえるなんて嬉しすぎます😭ありがとうございます！！ (2022年9月29日 6時) (
レス) id: d1afc27565 (このIDを非表示/違反報告)
まいこ(プロフ) - 久々にこんなにも泣く小説見ました😭😭😭本当に最後がハッピーエンドで良かったって思える作品でした！！かずくんの作品で1番大好きです😭 (2022年9月29日 0時) (レス) id: 32a659b07d (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - かつみさん» 読んでくださってありがとうございます！なかなか時間が取れず更新出来なくて申し訳ないです😭また気が向いた時に読んでくださると嬉しいです😂 (2022年8月23日 7時) (レス) id: f9eb9874b9 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - かずささん» ありがとうございます！更新止まっており申し訳ありません。時間が取れたらまた続き書きますのでよろしくお願いします🥲 (2022年8月23日 7時) (レス) id: f9eb9874b9 (このIDを非表示/違反報告)
かつみ(プロフ) - すごい、こっちの世界でやっと会えたんですね！続き気になります、楽しみです。 (2022年7月21日 16時) (レス) @page39 id: 7b9e68d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2022年1月23日 22時
