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和くんって自分への好意にはめちゃくちゃ鈍感なくせに、人の恋愛模様には敏感らしい。
｢丈くんと優愛ちゃん2人にしてあげよう｣って和くんから言われて大賛成した。
2人が上手くいくといいな。
｢Aちゃん〜もうひっついていい？｣
私が答える前にもうぎゅーってしてるねん。
｢和くんひっつき虫やん｣
｢だってひっついてたいんやもん｣
こんなに甘えん坊やったっけ？
子犬みたいで可愛いけどな。
｢なぁ、今日もうち泊まる？｣
｢どうしよかなぁ…｣
ほんまは悩んでないけどわざと考えるふり。
｢今日の夜ご飯と朝食付きやで｣
ちなみに俺と一緒に入浴券もついてくるでって言ってる。
｢入浴券はいりません｣
えー！なんでよ！ってほっぺたぷくぷくしてるけど可愛さには惑わされへんもん。
和くんのお家で、もちろんお風呂は別々に入ってテレビ見てまったりしてる。
お風呂ついてこようとするのを何とか阻止してん。
ちょっと拗ねてたけど。
運命って変えられないものなのかな。
日常があまりにも幸せすぎてすっかり忘れててん。
｢なぁ、Aちゃんみて。100年に一度の記録的豪雨が来るんやって｣
テレビのニュースで流れてきた情報を見て、和くんが嫌やなぁってゆってる。
｢100年に一度の記録的豪雨…｣
記憶が一気に引き戻される。
雨の中、耳をつんざくような車のブレーキと迫ってくるライト。
私がこの世界に来た日、この世界の和くんと初めて会った日。
元の世界にいたあの日も確かにそんなことをテレビのニュースで見た気がした。
確信なんてなにもないけど、和くんとのお別れが迫ってる気がする。
幸せは永遠には続かない…
そんなことないって言いたいのに…
和くん、私まだあなたに話してないことがあるねん。
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はな(プロフ) - もんもんさん» ありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！頑張りますね！ (2022年1月14日 23時) (
レス) id: 2b2d541354 (このIDを非表示/違反報告)
もんもん(プロフ) - 今までにない設定でとても面白くて引き込まれるお話です！これからも楽しみにしています\♡︎/ (2022年1月14日 2時) (レス) @page50 id: d795766383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2021年8月14日 20時
