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｢あっ、もしもし大橋くん。お疲れ様！もうお風呂上がったん？｣
いつも長風呂やねんって言ってたのに今日はめっちゃ早いんやなって思ってたら
まだバスタオルやけどなって言うねん。
｢ええ！？風邪ひくからちゃんと服着て！
頭も乾かすんやで？｣
人が心配してるのに、私との未来が想像できたとか言って笑ってるねん。
なにがー？って聞いても教えてくれへん。
めっちゃ気になるやん。
一体何を想像したんやろ。
｢東京でAちゃんを連れていきたいお店が増えてん。今度一緒に行こな｣
｢うん。行きたい｣
大橋くんと東京行ってみたいな。
でも行き先なんてどこでもいい。
大橋くんが一緒ならどこへだって行くもん。
｢あっ、Aちゃんちょっと待ってな｣
｢うん｣
どうしたんやろ？なんかあったんかな？
ガチャッてドアの開く音と微かに大橋くんの声が聞こえる。
そしてもう1人、小松さんの声も…
会話の内容まではちゃんと聞こえへんけど、こんな遅い時間になんの用なん？
まさか夜に会う約束してたん？
嫌な想像ばっかり頭の中を巡ってる。
大橋くんがそんな人じゃないってことは1番私が分かってるはずやのに。
｢大橋くん…｣
私の声が聞こえたのかちょっと焦り気味に電話に出る大橋くん。
「なんで小松さんの声が聞こえるん？もう22時過ぎてるのに？なにしてるん？」
こんなきつい言い方したいんじゃないねん。
「大橋くんなんかもう知らん！」
それでももう限界やった。
一方的に切ってしまった画面に水滴が落ちる。
やきもち妬かないって
めんどくさい女って思われないようにするって
ようそんなこと言えたなぁ。
思いっきりめんどくさいことしてるやん。
携帯の電源を切ってベッドに倒れ込んだ。
枕がすごい勢いで湿っていく。
｢嫌い…大っ嫌い｣
大橋くんのこと信じることができない自分が大っ嫌い。
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はな(プロフ) - もんもんさん» ありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！頑張りますね！ (2022年1月14日 23時) (
レス) id: 2b2d541354 (このIDを非表示/違反報告)
もんもん(プロフ) - 今までにない設定でとても面白くて引き込まれるお話です！これからも楽しみにしています\♡︎/ (2022年1月14日 2時) (レス) @page50 id: d795766383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2021年8月14日 20時
