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｢そんなこんなで酔いつぶれてしまったA先輩は、大橋さんにおんぶされながら帰ったんですよね〜｣
｢それなんも覚えてへんねん…気づいたら自分の部屋のベッドの上やったもん…｣
｢それはそれはもうすごかったですよ！
女性陣の悲鳴が！！
大橋さん、最初お姫様抱っこしてたんですよ！？
でもさすがにそれで帰るのは目立つからっておんぶにしたんですけどね｣
あああああ、大橋くんにお姫様抱っこされる日が来るなんて！！！
しかもそれを1ミリも覚えてないなんて！！！！
｢記憶取り戻す方法ないかな…｣
｢不意に思い出すかもですよ！それか本人に直接聞くか…｣
｢いや！！！それだけは絶対無理！！！
恥ずかしいことしてたらもう顔合わせられへん、、｣
お願いやから何もやらかしてませんように…
お昼休みが終わる前、オフィスに戻ると打ち合わせルームに座ってる大橋くんを見つけた。
｢大橋くんって小説読むんやなぁ｣
｢わっ！びっくりした！なんやAちゃんか！｣
あっ、しまった…。心の中で呟いたつもりが声に漏れてたみたい。
｢…大橋くん小説好きなん？｣
｢めっちゃ好きやで〜！意外やった？
実は文学少年やねんで！｣
得意気な顔しちゃって。
｢今読んでるのな、パラレルワールドの話なんやけど、めっちゃ感動するからAちゃんもぜひ読んでみて！｣
｢パラレルワールド…？｣
｢そうそう！なんて言ったらいいんやろ、俺らがいる世界と並行して、同じ世界がもうひとつあるねん！
ちょっと頭こんがらがるけどな！
よかったら貸そか〜？俺、実は2週目なんよこれ｣
感想聞かせてな！って大橋くんから渡された小説。
ふと自分の中に、すとんと何かが落ちた気がした。
もしかしてこの世界は…
大橋くんがアイドルじゃないこの世界は…
私が存在していた世界とは別のもうひとつの世界なのかもしれない。
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はな(プロフ) - もんもんさん» ありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！頑張りますね！ (2022年1月14日 23時) (
レス) id: 2b2d541354 (このIDを非表示/違反報告)
もんもん(プロフ) - 今までにない設定でとても面白くて引き込まれるお話です！これからも楽しみにしています\♡︎/ (2022年1月14日 2時) (レス) @page50 id: d795766383 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はな | 作成日時：2021年8月14日 20時
