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相澤side
ロビーを曲がった角の、
なるべく人目につかない場所に移動する
貴「先生…大丈夫ですよ」
相澤「…そんな顔で言われてもなぁ
大丈夫そうには見えないんだよ」
完全に口角が引きつっている
彼女…零蘭Aは
プロヒーローの誰もが注目しており
学校にも事務所の紹介依頼が殺到している
実際に、そこらのプロ以上の実力を持ち
緊急時における判断力、実行力は
俺以外の教師からも確実な評価を得ている
クラスの仲間には慕われており
彼女が一声発するだけで雰囲気が変わる
また、仲間との連携にも柔軟に対応
人間関係の構築も極めて長けている
良い点は言い出せばキリがないほどであり
誰もが認める『優等生』だ
ただ…彼女は優秀が故に1人で背負いすぎる
周りに吐き出す事が苦手なのだと
半年近く見ていて思う
たった1人、ナイトアイの元から離れ
他のヒーロー達の治療へ向かった彼女の背中に
抱えきれない思いが零れ落ちているのを
いや違う
人を救う上で余計な自分の感情を捨てている
俺にはそんな風に見えた
彼女だって泣きたいはずだった
あの状況で彼の願い通り笑えるほど
強いはずがなかった
それでも彼女は強くあろうとした
自分が壊れないために
ナイトアイのために
傷ついたヒーロー達のために
そうしてまた1人で自分を殺して、咎めて
血を吐きながら進んで行こうとしている
相澤「…ナイトアイは無理矢理笑うことを
望んではいないと俺は思う
お前は自分の最大限やれることをとっさに
判断し
敵の状態を見計らった上での天喰のサポートに
重傷のルミリオンとエリちゃんを守るべく
1人で治崎に立ち向かった
その結果、緑谷が間に合い
エリちゃんの保護、治崎の拘束に成功した
お前は…本当に良くやってくれた
だからもう…
今は『ミネルヴァ』じゃなくていいんだ
零蘭Aを殺すな
人を救うために自分を殺していたら
いつか何も守れなくなってしまう
我慢せずに泣いて良いんだ
話なら俺が聞く」
彼女の頭に手を置く
たちまち彼女は座り込んでしまった
貴「初めて…救いたかった人を救えなかった…
死んだ人間なんてずっと見てきたハズなのに
罪悪感なんかじゃない…
ただただ、辛い…悲しい…悔しい…！」
ずっと堪えていた涙を落としながら
震える声で話す零蘭
これが本当の零蘭だった
教師として…彼女の隠す脆い部分を
俺は受け止める義務がある、そう感じた
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mona(プロフ) - キャンディットさん» お久しぶりです♪ありがとうございます！アニメ勢なんですね（ ; ; ）ネタバレ要素がこの回まで満載で申し訳ないです（ ; ; ）楽しんで頂ける作品になっていることを祈っています！ (2018年10月9日 22時) (
レス) id: 0a2dd25f28 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディット(プロフ) - 続編おめでとうございます！って言っても、もう結構進んでますけどね笑 私アニメ勢で、ここから先の展開が分からず、自分的にネタバレになってしまうんです。それで最近は見るのを拒んで…。でも、見ます！笑 今から全部！決断しました！笑 最新まで追いかけまーす！ (2018年10月9日 21時) (レス) id: 8583ad440a (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - KANOさん» え！うれしいです…（ ; ; ）ありがとうございます！！！！ (2018年9月26日 20時) (レス) id: 0a2dd25f28 (このIDを非表示/違反報告)
KANO - いや、もうホントなんなんだよ！最高じゃねーか！ (2018年9月26日 12時) (レス) id: bf0bad2897 (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - mayumiさん» コメントありがとうございます！さぁ…最終章に入りかけです（ ; ; ）楽しみにして頂けたらなと思います！ (2018年9月16日 23時) (レス) id: 0a2dd25f28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mona
| 作成日時：2018年9月10日 13時
