【ヒロアカ】普通の女の子になりたかった。7

normal 255 ページ16

緑谷side


しばらくして零蘭さんと先生が戻ってきた


蛙吹「Aちゃん、
無理に元気になろうとしなくて良いのよ」


優しく声をかける蛙吹さん


貴「今度こそ大丈夫だよ、ありがとう

サーがきっと見てくれてるから！」



ニコッと笑う零蘭さんは

さっきまでの治療で見せていた笑顔とは
また違った


その目はまっすぐ前を見据えていた






事務所に戻ってそれぞれ手続きを終える

僕らのインターンはしばらく見合わせとなった


ナイトアイ事務所は、センチピーダーが代わりとなり経営していくことになったが

しばらくは活動範囲を狭めるようだ


バブル「次インターンの機会が来るときには

この事務所は受け入れられないかも
しれないけど…2人とも応援してるよ！


私たちもサーに負けないくらい立派な
事務所にしていくから！」



通形先輩は休学という形をとって
復帰のための準備を新たに始めるようだ



サーの死によってそれぞれがまた新たな道に
進み出した


それが良いかどうかは…

これからの僕ら次第だと思う

未来は…後に過去となる『今』の行動で
変わるのだから





全ての手続きを済ませて、僕らインターン組
5人が帰ってきたのは


その日の夜遅くだった



「「「大丈夫だったんかよ！？」」」


1階でみんなが待っててくれた

心配してくれていたらしい


上鳴「お前ら毎回毎回…
すげえことになって帰ってきてさ…

怖いよ良い加減！！！！」



緑谷「あはは、ごめんよ」

砂藤「まぁガトーショコラ食え！

甘いもんは正義だぞ！」



「「食べる！！！！」」


麗日「Aも食べ___」



僕らが見たのは


力強く、それでいて弱々しい背中で

零蘭さんを抱きしめている轟くんだった


その背中を軽く叩く零蘭さんは笑っている



上鳴「轟…このニュース昨日の朝に見てから

ずっとソワソワしてたんだ

零蘭ちゃんのケータイ繋がらないし…」



耳郎「ウチも本当に心配だったよ…


まぁ、そっとしておいてあげよ」


葉隠「でも…よっぽどだったんだね

あのクールな轟くんが人目気にせずなんて！」




峰田「チキショー…！

オイラの目の前で…！！！」


飯田くんが2人を睨む峰田くんの頰を挟んで
そのまま連行する



2人の邪魔をしないように

僕らは食堂にガトーショコラを食べに向かった

normal 256→←normal 254

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す