22 あの子は元気かな ページ23
貴女side
救護室に戻ると一気に力が抜ける。
リカバリー「おや、今日は休みじゃないのかい?」
貴「休みだったんですけど…
相澤先生に…『俺がなんだって?』」
うげ。後ろの入り口に先生が立っている。
貴「なんでここに…」
相澤「これをリカバリーガールに」
そう言って手に持ってた何かしらのリストを
リカバリーさんに渡す
相澤「…どうだ?1-Aの奴らは」
急に話を振られる。
貴「んん…いい子達ですよね、面白いし」
率直な感想だった。
貴「そういえば
まだ誰も退学になってないんですね。
20人ちゃんと揃っててびっくりしました」
私の代は
1年で7人、2年で4人
そして私がいなくなって
ほんの8人しか無傷で卒業しなかったのに。
この首斬りマンが誰も処分してないなんて
本当に珍しい。
相澤「…誰もまだお前に追いついていないさ。
判断力も、テクニックも」
何でそんな悲しそうな顔をしながら言うのか。
私までどこか悲しくなりそう。
貴「…時々考えます。あの時助けた少年の事。
元気にしてたら良いんですけど。
あの時8歳って言ってたから…
もしかしたらもう
同い年かもしれませんね。
正直容姿とか覚えてないんです。
絶対に男の子だったとは思うんですけど…」
これで良かった。
私は1人の男の子の命を救えたんだから。
だけど、後悔がないと言ったら
それも嘘になる気がする。
相澤「…お前は医師として
これからも多くの人を救い続ける。
俺らヒーローより、ずっと沢山の人をな。
お前は立派だよ。
雄英の卒業生として本当に誇りに思う」
そうやっていつも励ましてくれたのも
相澤先生だったな。
なんか気を遣わせてるのも申し訳ないな。
貴「今となっては英語の先生デスヨhahaha」
そう言ってベッドに乗りカーテンを閉める。
横たわった時にほんの一滴
目から何かが出て頰を伝った。
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すぐる - シンデレラみたいで面白い!!!! (2023年1月10日 22時) (レス) @page18 id: a8ac25d13a (このIDを非表示/違反報告)
れんちゃん(プロフ) - 応援しています!!更新頑張ってください (2022年1月19日 18時) (レス) @page2 id: c326ad8a0b (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - Hinaさん» ありがとうございます…!これからもよろしくお願いします! (2020年3月30日 1時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - 礼さん» ご指摘ありがとうございます、今後意識させていただきます(^^) (2020年3月30日 1時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
礼 - 絵文字使わない方が読みやすいです (2020年3月30日 0時) (レス) id: afb314ca7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mona x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st
作成日時:2019年1月7日 0時