break 59 ページ21
緑谷side
これはここ数年で1番大掛かりな作戦だ
ミリオさん、僕、かっちゃんに轟くんも
呼ばれている
ただ僕らも知っていた
この作戦決行日が…
彼女の余命宣告日だと言う事も
だけどかっちゃんと僕は零蘭さんに言われた
『もう会いに来ないで
きっと…元気になった姿で
私から会いに行くから』
それが彼女の決意だと思ったから
僕らはあれから彼女の元を訪れていない
だけど…悟った
電話をしている轟くんの血の気が引いて行く
きっと彼女に何かあったんだ
電話を切るその手も震えていた
爆豪「オイ…何があったんだ」
かっちゃんの顔色も悪い。そりゃそうだ
轟「Aの…
12時間前にでる発作が起こった
このままじゃ…次の日まで持たねえ…」
静まる空気
緑谷「轟くん…
君だけでも今から彼女の元に…」
他のヒーロー達も彼に声をかける
『俺らの方は大丈夫だ！行ってこい！』
『もしかしたら今が最後かも___』
その時、また彼の電話が鳴った
轟「…A…？」
みんなにも聞こえるように
スピーカーモードにする
その声は…間違いなく零蘭さん
ただ
貴『焦凍…くん…』
いつにもなく弱い声だった
轟「A…今すぐ向か『ダメ』」
彼女の絞り出すような笑い声が聞こえる
貴『どうせそうやって帰って来ると思ったから
電話したのよ…
ダメだよ…ショートが居なきゃ
救えない人が出るかもしれないでしょ…？』
轟くんは必死で涙をこらえている
僕らが仕事を終えるのは早くても夕方
今が午前の4時だから…
それまでに向かうのは厳しい
轟「でもお前…」
貴『大丈夫
私は…死なない、約束する
あなたの活躍はテレビで見てるから…
どうか…助けてあげて…
そして…無事に帰ってきてね…』
そこで電話が切れる
轟「…っ！！」
始まる前から周りのヒーローは全員泣いている
それでも轟くんは
目をこすって前を向いた
轟「…絶対にこの作戦、成功させるぞ」
爆豪「…たりめーだ、
オイ！テメェらも泣いてんじゃねえ！
アイツはまだ死んでねぇだろが！！
奪ってかえんぞ…ホシの首
俺らの…
やっぱり彼女はすごい
遠く離れたこの場所でも
ヒーローを束ねてしまう力があるのだから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kamakura(プロフ) - 感動ストーリーの域じゃないっすよ？！←褒めてます。めちゃくちゃ泣きましたもん。やっばかったです……ありがとうございます！！ (2022年7月28日 17時) (
レス) @page34 id: c5075f2fef (このIDを非表示/違反報告)
白霧 - 普通の女の子になりたかった。の方から続けてまとめて読ませていただいたのですがもうほんとすごくて……。Kのところめちゃくちゃ泣きました。 (2021年10月6日 17時) (レス) @page34 id: e728b470e2 (このIDを非表示/違反報告)
星雲1234 - タオル一枚、無駄にまりました。・・・・・ (2020年5月29日 10時) (レス) id: 419f5d1b3e (このIDを非表示/違反報告)
星雲1234 - まじで、泣いた。目が崩壊するほど、泣きました (2020年5月29日 10時) (レス) id: 419f5d1b3e (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - 愁さん» 最後までご愛読ありがとうございました！よろしければ他の作品も見てあげて下さい(^○^) (2020年1月12日 21時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mona
x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 19時
