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貴女side
目を覚ますと、見覚えのある景色
ここには…何回か来たことがある気がする
3回目かな？
私は死にかけるたびにいつもここにやってくる
真っ白な…部屋
目の前のモニターには
音声は聞こえないけど
ずっと私の手を握りしめている焦凍くんの姿
どうやらまだ私は生きているらしい
今は…何時なんだろう
『23時50分だ、零蘭』
後ろから声がした
この声は…Kじゃない
貴「…
サー…？」
振り向くと
相変わらずのスーツ姿のサーが立っていた
貴「なんで…貴方がここに…」
サー「…私にも分からん
まったく、こんな形で再会するとは
望んでいなかったのだがな」
懐かしい口調に思わず顔が緩む
サーは笑っていないけどね
むしろどうやら怒っているらしい
貴「良かったです、サーに会えて
まぁでも、もう10分しないうちに
私も死ぬかもしれないんですけど」
サー「…他に言う事は無いのか『ごめんなさい』」
分かってたよ
なんで彼が怒っているのか
貴「私は…あなたと約束したのに
何も変えられなかった
人々は気づいてない
私のたかが一回の力で雄英の街を救っただけで
軍神なんて…なりきれなかった
もう私は、なんの力も無くなってしまう
未来を変えるなんて…そんな力は『違う』」
サーは私の方に歩いて来て
片腕だけのその右手で
抱きしめてくれた
サー「違う。
この社会の未来は…確かに貴様の力によって
変わった
私が…見たとおりだったよ
お前は間違いなく、軍神アテナとして
立派なヒーローになってくれた
私の誇りに変わりはない
だから…次は
お前自身の未来を変えてみせろ
お前は今…この世界に来るべきではない」
知らなかった
サーの腕がこんなに暖かかったなんて
サーの前では泣かないって
はるか昔に誓ったはずなのに
やっぱり涙が出て来てしまう
貴「サー…ありがとう…」
見上げた先にあった彼の顔は
とても穏やかに笑っていて
そのまま光となって消えてしまった
入れ替わるように現れたのは
K「…零蘭A
あと5分だ、待たせたな
未来に抗う覚悟はできたか？」
いつもとは違う
黒ではなく、白のスーツを着たKだった
でもなんで…Kがあの治療法を？
なんて
もうしらけるつもりもなかった
貴「貴方が…神野さんだったんだよね、K」
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kamakura(プロフ) - 感動ストーリーの域じゃないっすよ？！←褒めてます。めちゃくちゃ泣きましたもん。やっばかったです……ありがとうございます！！ (2022年7月28日 17時) (
レス) @page34 id: c5075f2fef (このIDを非表示/違反報告)
白霧 - 普通の女の子になりたかった。の方から続けてまとめて読ませていただいたのですがもうほんとすごくて……。Kのところめちゃくちゃ泣きました。 (2021年10月6日 17時) (レス) @page34 id: e728b470e2 (このIDを非表示/違反報告)
星雲1234 - タオル一枚、無駄にまりました。・・・・・ (2020年5月29日 10時) (レス) id: 419f5d1b3e (このIDを非表示/違反報告)
星雲1234 - まじで、泣いた。目が崩壊するほど、泣きました (2020年5月29日 10時) (レス) id: 419f5d1b3e (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - 愁さん» 最後までご愛読ありがとうございました！よろしければ他の作品も見てあげて下さい(^○^) (2020年1月12日 21時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mona
x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 19時
