ヤオモモちゃんの本音。 ページ13
八百万side
『いつから好きでしたか』…なんて
本当は聞くつもりはありませんでした
むしろあの時
自分自身に問いかけていたのです
私は…
今まで恋愛的に誰かを好きになったことは無く
同級生の中で大して尊敬できる方も
あまりいませんでした
そんな中、雄英の推薦試験で
パッと貴方が目に入りました
髪型が目立つから、そう思っていましたが
何かのご縁で2人とも合格し、
同じクラスになり
体育祭や…戦闘訓練、期末試験で
彼と共に行動する機会が多くなりました
私とは違って決断力のある彼に
個性を充分に生かしきれる彼に
尊敬の念を抱いていた…はずだったのに
…いつのまにか変わっていました
気づいたのは林間合宿の時で
峰田さんのせいでくっついてしまった
爆豪さんと零蘭さんが夕食をとっている時
彼が零蘭さんの事を気にかけている様子を見て
少し。ほんの少しだけ…胸が痛みました
この人の目に…私は映っていない
彼女と話すときだけは…いつも彼は少し
あの真一文字の口元が緩むのです
彼女…零蘭さんといえば
これまた私が憧れている方の1人で
笑顔は絶やさず、それでいて冷静で強い意志を
持っている
成績も…私では到底敵わない、そんな方で
彼女ともし入れ替われたら…
そんな風に思ったこともありました
そして2学期に入ってから2人は付き合い
その時…周りが祝福する中
私は…『おめでとう』と言えませんでした
その日は自分の器の小ささが情けなくて
部屋で隣の彼女にバレないように泣いたのは
今でもよく覚えています
なかなか気持ちの整理がつかなくて
好きだ、と言えばよかったと後悔する時も
ありましたが
ずっと一緒に行動しているわけでも無いのに
幸せそうな彼らを見ているうちに
今となってはそんな感情は消えていって
さっきの質問は、最後にスパッと
区切りをつけるためだったのかもしれません
彼らはお互いに大切に思っている
もう、それだけで私は十分です
隣を歩く彼女を見ながら、私はそう思いました
貴「じゃあまた明日、お休みヤオモモちゃん」
ふわっと笑う彼女
八百万「ええ、お休みなさい零蘭さん」
隣同士のドアをバタンと閉める
八百万「さようなら…私の初恋」
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森Shizuku?(プロフ) - ヤオモモちゃぁぁぁん！今神作をもっと早く見つけていればよかったのに！となった私でした。 (2021年10月8日 16時) (
レス) @page13 id: 7c267cd787 (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - ヒノさん» ええ…砂藤くん泣くかもですね（爆笑）ありがとうございます！！ (2018年11月1日 20時) (レス) id: 0a2dd25f28 (このIDを非表示/違反報告)
ヒノ(プロフ) - 神過ぎつて砂糖吐く (2018年10月31日 15時) (レス) id: cd05a4e623 (このIDを非表示/違反報告)
mona(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます！続編作りましたので是非読んで頂けると嬉しいです(^O^) (2018年9月28日 23時) (レス) id: 0a2dd25f28 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 続編とても楽しみにしてます！頑張って下さい！！ (2018年9月28日 21時) (レス) id: a24dbb2c86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mona
x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st
作成日時：2018年9月22日 21時
