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12月に入って1週間が経とうとする金曜日の夜。
店を閉めたあと、私は目的の花を数本取って紙にそっと包みました。
�陝屬�、今日はもうそんな日か……」
「はい、いつもありがとうございます」
�陝屬┐┐里┐┐痢�そういうの大事にするとこ、ほんまAらしいわ」
そうやって優しく笑うのは店主の�霤弔気鵝�
この花屋は、私が学生の時からずっとお世話になっているお店。
他に比べれば決して手取りは良くないけれど、それでもこの仕事に満足していました。
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店を出ると、肩にヒラリと舞い落ちる雪。
都会でも雪が降るなんて、通りで寒いわけです。
凍える手で花束をそっと抱き、いつもより少し早歩きで家に帰りました。
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一人で暮らす私のアパートは、お店から15分ほど歩いたところにあります。
今日の晩ご飯は何にしよう。
そんなことを考えているうちに、あっという間に家までたどり着きました。
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バッグの中をゴソゴソと漁って鍵を探し、1階にある自分の部屋へ向かいます。
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そう書かれた部屋の前。
けれど私は一瞬、部屋を間違えたのかと思いました。
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なぜなら私の部屋の前に、見知らぬ男性がしゃがみ込んでいたからです。
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沙都 - 読んでいくうちに涙が出てきました。素敵なお話をありがとうございました。 (2019年12月8日 11時) (
レス) id: a45837c49c (このIDを非表示/違反報告)
あおむし(プロフ) - とても感動しました！ありがとうございました！ (2019年12月7日 21時) (レス) id: d3c9d28495 (このIDを非表示/違反報告)
オカヤマ(プロフ) - 主人公ちゃんとともにピースが一つ一つ重なって言って、最後の話にたどり着く頃にはもう泣いてました……こんな読んでて経つ時間を早いと思ったのは初めてです……ありがとうございました！ (2019年12月7日 14時) (レス) id: 0f358a5e54 (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - 読めない展開と伏線回収に鳥肌立ちました...... もう一周、じっくり読ませていただきます。素敵な作品をありがとうございます。感動しました。みーぽんさんの気持ちが届きますように。 (2019年12月6日 19時) (レス) id: 06910a2f85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2019年12月6日 19時
