◇◇ ページ10
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「小湊さん?」
「……ごめん、痛かったよね」
繋いだ手は力が入ってて少し痛かった
でも、それより気になるのは小湊さん。
「何か、あったんですか…?」
恐る恐る、尋ねてみれば弱々しく笑う彼
「かっこわるいな」そう答えた
「初対面の人でヤキモチ焼いた、だなんて
変かもしれないけど
Aちゃんが御幸先輩や栄純くんたちと
話してるところ見るとなんか…見てられなくて。」
それって。
私、期待していいんですか?
私も小湊さんに、
一目惚れしたって言っていいんですか……?
「Aちゃん」
また、名前を呼ばれる
呼ばれる度にドキドキする
次は、何を言うのか、気になって仕方が無い
「僕……Aちゃんのことが、好き、みたい。
最初見た時、声かけたのは話したいって思ったから
……ごめん、急にこんな話して」
言え、言うんだ、私。
小湊さんに、好きだって────
「降谷くん、待ってたんだよね。
連れ出してごめん、Aちゃんまたね」
そう言って踵を返す小湊さん
その背中に1つ、声を……かけた
「小湊さんっ!!」
「!?……A……ちゃん?」
「好きです!私も、小湊さんが、好きです!!
付き合って…ください!!」
必死に叫ぶ
貴方に、想いが伝わるように
「……ほんとに?」
「本当です!」
コクリと肯けば、だんだん彼の顔に笑顔が広がる
それにつられて私も、笑顔になった
「ありがとう、Aちゃん
……よろしくね!」
そう言って少し首をかしげた小湊さん……否、
春市先輩の綺麗な前髪がはらりと流れ
桜色の髪の間からほんの少し見えたその目は
とっても優しくて温かかった───
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初作品、○○さんちを書けて嬉しかったです♪
瑠守姉ご招待ありがとうございました♡
また機会があれば書かせてください!!
ほったるん。
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作者名:泉原 瑠守 x他10人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Rumahappin2/
作成日時:2016年7月8日 19時