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◇◇ ページ34

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もう誰も見えなくって、御幸くんしか見れなくって、

わたしは御幸くんがうつむくのも、また顔を上げるのもスローモーションに見えた。







「あの、初対面ですよね…」






御幸くんは顔を真っ赤にしていた。

いつもの余裕そうな笑顔はどこに行ったのか。眉はハの字になっている。






「わたしね、"恋は大胆に"って決めてるの。御幸くんに出会った時から」






もっともっと、余裕をなくしてやりたい。

わたしのことしか考えられないほどにしてやりたい。



だって、大好きなんだもん。わたしをすきになってほしいもの。

だから、もっと大胆なこと言うよ。忘れてほしくないもん。



いつの間にか、寒さも緊張もほどけて消えていた。






「あの、俺…どうすれば…」






たじろぐ御幸くんを横目に、わたしはほぉ、っと息を吐いて、出てきた白い息に手をかざした。



その手に誰かの手が重なって、わたしは少し驚いて、

きっと御幸くんだろうなとは思ったけど、やっぱり手を握られたことは急だった。






「なーんちゃって、俺のこと、なめてましたね」

「え…」






御幸くんが、






「どうです?恋は大胆に、素敵じゃないですか」





近すぎて頬が熱い。

なんでだろ、さっきまであった余裕がなくなって、焦る。


わたしは御幸くんに掴まれてない方の手で、顔を仰いだ。






「友達から、どうですか」

「そういうとこも、すきです」






冬なんて、御幸くんといれば寒くなんてない。


ギュッと掴まれた手のひら越しの、御幸くんの余裕そうな笑みに、

わたしは何度目かもわからないときめきを感じた。








.


どうも、おはようございます。ノヤナです。

今回は倉持さんとの絡みは全然なくって、しかも終わり方が雑に見えてしまうかもしれないです。

しかも練習してないです。すみません(´・_・`)

まだまだ未熟ですが、書かせていただいたこと、本当に嬉しかったです!!!


るまちゃんありがとうございました。またよろしくね。




ノヤナ






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沢村さんちのマネ/陽奈→←◇



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作者名:泉原 瑠守 x他10人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Rumahappin2/  
作成日時:2016年7月8日 19時

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