[◇]○○さんちのマネージャー。番外編っ!! (ページ27)

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『信二、私のこと嫌いになったかな…』

｢そんなことないってAが1番思ってるでしょ？｣

『だって…さっきの信二……怖かった』

｢もうちょっと待ってなよ。……多分もうそろそろ動き出すと思うから｣

『え？最後何て？』

｢なんでもないよ。部屋まで送る｣

お兄ちゃんの部屋に入り浸って相談を聞いてもらった

突然泣き出した私の頭を撫でてくれて、落ち着いてから｢どうしたの？｣って聞いてくれる

優しいお兄ちゃんを持って私は幸せ者だよね。

明日からは信二と話せなくなっちゃうのかな
そんなの悲しすぎる

部屋に帰ってからも不安で不安で

私こんなに信二のこと好きだったんだなって実感した

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『おはようございます』

｢おいA。その目どうしたんだよ｣

『…泣ける動物ドキュメンタリー見たら腫れちゃって。ご心配おかけしました倉持先輩』

｢ちょっと待ってろよ｣

しばらくしたら優しい倉持先輩の手には冷たいおしぼり

｢目ぇ当ててろ｣

『ありがとうございます』

｢…あんま夜更かしすんなよ｣

『倉持先輩優しすぎますよー。なんで彼女さんいないのか不思議です』

｢余計なお世話だこのやろ｣

『あいた』

本当
こんな人を好きになれれば良かったのかな

｢降谷起きろお前！｣

｢んー｣

｢信二乱暴すぎだよ｣

｢東条お前も手伝えよ｣

『………』

振り向かなくてもわかる
お兄ちゃんの声と2年生の先輩方の声
…それと信二の声。

真っ暗な視界なのに信二がどんな顔してるのか分かっちゃって

『倉持先輩、もう大丈夫です』

｢まだ自分で押さえとけよ｣

『はい』

クリアになった視界に映った信二の顔は想像よりもよっぽどかっこよくて好きがまた積もる

…こんなに好きなのに

また視界を暗くする
泣きそうになっちゃったから

＿好きって思うぐらい私の自由だよね

好きだよ信二

見た目悪そうなのに心は根っからの真面目

お願いされたら断りきれない優しい人だって知ってる

お兄ちゃんの妹だからって仲良くしてくれて嬉しかった

これからもずっと仲良くしたいのに

好き、信二。好き。

＿＿『好きだよ、信二…』

｢え……は？｣

『…………え』

いつの間にか近くに2年生の先輩方
そして目の前には信二がいた

…聞かれた
私の想いバレちゃった

｢ちょ、おいA！？｣

顔が赤くなるのを見られる前に私は駆け出した

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