エスポワール・エレメンツ ~２~

Episode８７ 東条の悩み ページ41

東条サイド

翌日、俺は悩んでいた

このまま、投手一本でこの野球部で生き残れるのだろうか……

そこに

ナディ「どうかされました？秀明」

東条「ナディ！明世は？」

ナディ「明世なら、先に帰りましたよ。試作したいスイーツが何種類かあるとか……」

ふふ、明世ったら……パティシエになるために、努力を惜しまないんだから

ナディ「で、どうされました？悩んでいる顔をしておりましたが」

東条「うん……俺、ピッチャーだけでこの野球部で生き残れるのかなって」

あと、俺が誇れるものとなると、打撃センスぐらい……

ナディ「練習を見て思ったのですが、秀明は打撃もよく、肩も強いので、それを生かしてみては？」

！！肩が強い……！

それ、忘れてたよ。

そうだ……投手として投げ続けた肩が生きるかもしれない！

東条「外野手、やってみようかな」

ナディ「ふふ。決まったようですね」

東条「ありがとう、ナディ。アドバイスをくれて」

ナディ「どういたしまして」

その時、嫌な風が吹き始めた

それと同時に何かが飛んできた

煙が晴れると………

明世「う、うぅ………！」

東条「ネレイド！！」

ナディ「こんなことができるのは……」

東条「………出てこいよ、アエーマ」

俺が低い声を出すと……

アエーマ「くくくっ……絶望させに来たぜ。風のエスポワール」

笑みを浮かべながら、アエーマが現れた

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