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Side.You
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年内の講義がすべて終了し、年末年始は家族と過ごすため、茨城へ帰省した。
久しぶりに見る景色をかみしめながら、実家への道のりを歩く。
「ただいまぁ」
「おかえり！」
ひょこっ、と顔を覗かせたのは、お母さんでもお父さんでもお姉ちゃんでも、もちろん
飼っている猫でもなく、怜央くんだった。
「えっ、なんで」
「今日帰ってくるって言ってたじゃん！」
そういえば、LINEでいつ帰ってくるのｋしつこく聞かれたっけ。
「A、おかえりなさい。ふふ、怜央ちゃんねぇ、一時間前からずっと待ってたのよ？」
「わー！！おかあさん、それは内緒です！」
お母さんのまさかのカミングアウトに怜央くんは恥ずかしさが昇天したのか、
「みかん食べます！」と宣言し、リビングへと入っていった。
怜央くんが家にいるの、変な感じ。
「みゃあ」
「ん。ただいまぁ」
玄関先で立ち止まっていた私の頭を覚ましたのは、飼っている猫のひとこえだった。
靴を脱ぎ、猫の柔らかい毛をなでるとスリスリと足元に寄って来るのがかわいい。
「あ〜〜これこれ………」
思わずその場に寝ころび、たわむれたくなる気持ちをぐっとおさえ、家の中を進む。
階段を上って自分の部屋を開けると、何も変わらない部屋が私を迎えてくれた。
荷物を床へ置き、必要なものを取り出してミニテーブルの上へと並べる。
簡単な部屋着に着替えようと、クローゼットを開けた。
適当に買ったスウェットと、高校のときの下ジャージを引っ張りだしたところで、
わたしは気が付いた。
「怜央くんいるなら、もうちょっとかわいいのにしよ…！」
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結局、オーバーサイズのパーカーに下はデニムパンツという、部屋着とは程遠い恰好を
することに決めた。
おろしていた髪をゆるくお団子にまとめ、リビングへと向かう。
リビングでは、こたつに入りながら怜央くんがみかんを食べていた。
怜央くんの向かいに座り、机上のかごからみかんをひとつ手に持つ。
「ね、Aちゃん、年明けは暇？」
「年明け、4日にはまた東京戻るよ」
「1日に初詣行かない？」
ぐいっと前のめりになりながら怜央くんに迫られる。
「うん、行こうか」
やった！とほほ笑む怜央くんの満開の笑顔に、心があったまっていく。
こたつ、あついかも。
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続く (更新停止中)
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おむらいす(プロフ) - 酔い潰れたれおくんカッコよすぎでキュンキュンしました///これからも、楽しみにしています!!! (2019年11月28日 23時) (
レス) id: baf496e719 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - すごく面白いです！更新大変だと思いますが頑張ってください！楽しみにしています！ (2019年11月26日 6時) (レス) id: 69c08597ca (このIDを非表示/違反報告)
めめ - すごくきゅんきゅんします！ 続きもとても楽しみです！ 更新頑張ってください♪ (2019年11月19日 23時) (レス) id: bf1361104c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなおとめ | 作成日時：2019年8月3日 18時
