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Side.You
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阿部くんの声とともに、引き離される身体。
一瞬で我に返り、さっきまでのことを思い出して顔に熱が集中する。
「A、大丈夫？」
「えっ……と、」
「ながつ、酔ってるっぽいから。
………ほら、もう寝てるし」
「そうだよね、うん、そう……お酒……うん」
阿部くんの声で段々と状況を整理する。
先程まで至近距離にいた怜央くんは、阿部くんに寄りかかりながら規則正しい寝息を立てていた。
「…ちょっと、水飲んでくるね」
立ち上がって冷蔵庫から冷えたペットボトルを取り出し、蓋を開ける。冷たい水が、身体の火照りを少しずつ冷ましていくのを感じながらも、胸のドキドキが鳴り止むことはなかった。
広いとは言い切れないワンルームの部屋を見回すと、酔い潰れた怜央くんの周りには阿部くん、森田さん、諸星さんが集まっており、小声で話をしている。
「どうしたの？」
「ひぇっ」
ボーーッと4人を見つめていたため、不意に安井さんから話しかけられたことに驚いて変な声が出てしまった。
真田さん、安井さん、萩谷さんの3人は片付けを徹底してくれているようで、狭いキッチンに3人並んで洗いものやゴミの分別を行っている。
「うわぁ、ながつ 派手に潰れてんなぁ」
「ほどほどに、って声かけたんだけどね」
いつのまにか真田さんと萩谷さんも私たちと並んで、寝ている怜央くんと、その周りに集まる3人を見つめていた。
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「Aちゃん お邪魔しました！
ごめんね？急にこんな大人数で押し掛けちゃって。
でもすごい楽しかった！
……また、どこかで」
安井さんがそう言い、にっこり笑うと、後ろにいた皆さんも口々に「楽しかった〜」「久々にこんなはしゃいだわ」「ケーキもメシもうめぇし！」などと言葉を発した。
お酒に酔い潰れた怜央くんは、森田さんにおんぶされており、これからどうするのかと問うと、どうやら阿部くんの家に連れていくみたい。
「……夜も遅いですし、お気をつけて」
「うん、じゃあね」
森田さんの背中ですうすうと気持ち良さそうに眠る怜央くんの顔を横目に、パタン、と扉が音を立てた。
＿＿＿＿やっぱり、あれはお酒のせいだよね。
自惚れちゃいけない。
自分の良いように解釈しちゃいけない。
心のなかに思いを閉じ込めるように、必死にそう言い聞かせた。
たった1日だけれど、嵐のように騒がしかった
2018年のクリスマスイブ。
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おむらいす(プロフ) - 酔い潰れたれおくんカッコよすぎでキュンキュンしました///これからも、楽しみにしています!!! (2019年11月28日 23時) (
レス) id: baf496e719 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - すごく面白いです！更新大変だと思いますが頑張ってください！楽しみにしています！ (2019年11月26日 6時) (レス) id: 69c08597ca (このIDを非表示/違反報告)
めめ - すごくきゅんきゅんします！ 続きもとても楽しみです！ 更新頑張ってください♪ (2019年11月19日 23時) (レス) id: bf1361104c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなおとめ | 作成日時：2019年8月3日 18時
