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Side.You
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ジャニーズを辞めた、と聞いたあの日から１週間が過ぎようとしていた。
どんな顔をして会えばいいのか分からなかったけれど、次の日学校に現れた阿部くんはいつも通りのすまし顔で「おはよ」って声をかけてきて。
小さく「おはよう」と呟いた私に、「今までと同じでいいから」とだけ言って、前の席に座った。
せっかく知り合った縁なのだから。
自分の弱い気持ちを、
“ いまの彼らは少なくとも芸能人じゃない ”
という言い訳で覆うようにして言い聞かせた。
今度は、逃げたくない。
コートのポケットの中で、冷えた拳をぎゅっと握った。
「さむ……」
大学からの帰り道、少し大通りへ出てみると街のいたるところでイルミネーションの光が輝き、お店には「Merry Christmas」の文字が並ぶ。
聖なる日まであと3日。
今年も来ちゃったなぁ。
まぁ、別にクリスマスにはなんの恨みも妬みもないからそこまで気にしてないんだけど。
去年はイブも当日もバイト三昧。
…………バイトで、人手不足だから入ってって言われただけだもん。
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夜8時半、提出のレポートを仕上げるために家のノートパソコンの画面とにらめっこしていたら、着信が鳴った。
マウスの横に置いたスマホを手に取り、画面をみてみると、着信は怜央くんからだった。
「もしも……」
『ねぇ！クリスマス空いてる？』
怜央くんの声の圧に驚きつつも、手帳を鞄から取り出し12月のページを開いて確認すると、生憎 " バイト " の3文字が。
そういえば梨絵と、「クリスマスなんてどうせ暇だよ！」「そうだね、シフト入れちゃえ」なんて先月に話したなぁ。
「……あー、ごめんね。バイト入れちゃった」
『えー！イブは！？イブ！』
「イブは何もないけど…」
『やった！じゃあ楽しみにしてて！
絶対に空けといてね！』
それだけ言うと電話を切られた。
「え、なに…」
相変わらず、彼は自由人だ。
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楽しみにしてて！とは言われたけれど、あれから怜央くんに連絡を入れても
「内緒！」
だとか
「え〜？気になる？あのね〜、んー教えない」
といった返信ばかりで、教えられることはなく、謎が深まるばかりの日々が続いた。
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おむらいす(プロフ) - 酔い潰れたれおくんカッコよすぎでキュンキュンしました///これからも、楽しみにしています!!! (2019年11月28日 23時) (
レス) id: baf496e719 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - すごく面白いです！更新大変だと思いますが頑張ってください！楽しみにしています！ (2019年11月26日 6時) (レス) id: 69c08597ca (このIDを非表示/違反報告)
めめ - すごくきゅんきゅんします！ 続きもとても楽しみです！ 更新頑張ってください♪ (2019年11月19日 23時) (レス) id: bf1361104c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなおとめ | 作成日時：2019年8月3日 18時
