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Side.You
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24時過ぎ、バイトも終わってバイト仲間の梨絵とご飯食べて夢中でお喋りをしていたら、こんな時間になってしまった。
ひとり暮らしのアパートの階段を上る。
ラクレットおいしかったな〜。
今度はどこ行こう。
表参道のカフェ巡りもいいな。
なんてことを考えて、階段を上りきると人影が見えた。
シルエットからするに男性、しかもかなりの長身。
そして、その人が立っている前の部屋番号は、きっと私のだ。
こわい。
もう夜も遅いし、友達の家に向かおうにも終電間近な上、さっきおやすみってLINEがきてたな、とか思い出してしまう。
これはビジネスホテルにでも泊まるしかないと決意して、急いで、でも静かに上ってきた階段を降りようとしたそのとき。
__________カンッ
「あっ」
やってしまった。
携帯を地面に落としてしまった。
コンクリートへ打ち付けられた音が、夜中のアパートに響く。
加えて、声まで出してしまった。
ごめんなさいお母さん、今日が命日かもしれません。
音に気がついた男性はゆっくりとこっちを向いた。
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おむらいす(プロフ) - 酔い潰れたれおくんカッコよすぎでキュンキュンしました///これからも、楽しみにしています!!! (2019年11月28日 23時) (レス) id: baf496e719 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - すごく面白いです!更新大変だと思いますが頑張ってください!楽しみにしています! (2019年11月26日 6時) (レス) id: 69c08597ca (このIDを非表示/違反報告)
めめ - すごくきゅんきゅんします! 続きもとても楽しみです! 更新頑張ってください♪ (2019年11月19日 23時) (レス) id: bf1361104c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなおとめ | 作成日時:2019年8月3日 18時