【3DS擬人化】ある日届いた手紙は。【短編集】

うるせぇよ。[十神×麦] ページ3

十「……」

麦「……」ｲﾗｲﾗｲﾗ


沈黙が部屋をつつむ。
そのような中でも麦はいつものように苛立っており、
今何かを言ったら逆撫でして逆効果だと
思わせる素振りだ。
だが会ったばかりの相手の事など知りもせず、
取り合えず名前だけ言おうと、彼はこの沈黙を打ち破った。



十「お、俺、十神って言います！」


麦「知ってるよそんなの！！」


現在、悠や海月らは身勝手な理由で何処かに行ってしまい、
この家には、麦と十神しか居ない。


麦「こんなヤツとどうしろってんだ…!!」


麦はどうやら一人で自分の世界に入りこんでしまい、一人で苛ついている。
こういう時こそ海月の出番なのだが、生憎今日は海月がいない。


…………俺はこいつが苦手なタイプなのに……!!


心の中でそう思い、唇を噛み締める。
海月お手製のミック人形がそこらじゅうに転がっており、
腹いせにとそれを蹴飛ばした。


十「なっ、なぁ！これ可愛いな！」


麦「え？………ほしいならいくらでもやるよ」


十「いっ、いいのか！？」

ミック人形(ねこ)を先程のように手荒に渡す。
子供みたいにはしゃぐその姿は麦より幼く見えた。


十「有り難う！」


麦「………別に」



フイ、とそっぽを向く。
大人ぶって静かにはしているものの、
麦の顔が赤い事に十神は気づいていた。







(なんで顔が赤かったんだ？)


(なっ！？うるせぇ馬鹿！氏ね！)

そういう事なの？[輕佝]→←悪くもない？[麦、海月、きなこ]

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