◇story.6 彼等との出逢い�� ページ7
店を出た後、一之瀬は園子と真純を送っていくと言う。
蘭はこの店の真上に家があるので、送って貰うまでもない。
彼等は店先で別れ、歩き出した。
車道側を自然な流れでキープする彼は、それはもう完璧な紳士である。
彼等の楽しく、心安らぐひと時は、これにて一度閉幕するのだった。
さて、話が変わるが少し説明させて貰おう。
読者の皆様方は、不思議に思わなかっただろうか。
いくらイケメンとはいえ、あの公安のエースで三つの顔を持つ安室透───否、降谷零が、果たして一之瀬の笑顔に固まるのか、と。
そう、答えは否だ。
ならば、何故彼は固まったのか。
理由は単純明快、以前面識があったからである。
今回は彼等の出会いを語ろうではないか。
────あれは今から三年前の出来事である。
彼は、珍しく近道を通っていた。
其処は人気が少なく、どことなく雰囲気の暗い場所だった。
彼は特に急いでいたわけではないのだが、其処に足を運んだ。
あちこち歩き回って、そこら一帯を探検しているように見える。
彼も案外気分屋なのだ。
色々な所を見て回っていると、近くの建物の屋上から揉めているような声が聞こえてくる。
ふと、彼がその方を見やると、何やら黒光りする物がチラリと見えた。
常人なら、きっと見逃してしまうのだろうが、生憎彼は常人ではない。
彼は、東都大学を出た後、両親の引っ越しの手伝いついでに銃のいろはを叩き込まれたのである。
この際、両親が何者かという疑問は頭の隅に追いやっておいて欲しい。
これはただ事ではないと感じた彼は、頭をフル回転させる。
下手に声を掛ければ、事態が悪化しかねない。
階段を使うという手もあるが、足音を消したとしても扉から急に人が出てくるのだ、彼等は警戒はして話など聞き入れてくれないだろう。
ならば、すべき行動は唯一つ。
幸い、その建物は其処まで高くなく、程よい高さの倉庫や街灯もある。
彼は、軽々とそれらを使ってその建物の屋上まで登る。
音を全くと言っていいほど立てない彼は、潜入捜査官やスパイだと言われても違和感なんてほとんど無いだろう。
少しは違和感があるのかと思った其処の貴女。
彼がイケメンであることを忘れてはいけない。
彼のカリスマ性は、どうやっても隠しきれないものである。
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蘿娜(プロフ) - 更新が無いので気になりました。 (2019年2月5日 17時) (
レス) id: 78469eaf26 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - 面白いです・続き楽しみにしてます♪この、ダンディーな先生の声が森川智之さん合いそう(笑) (2019年1月14日 17時) (レス) id: 3196a4c901 (このIDを非表示/違反報告)
めざましテレビ - イケおじがイケおじ過ぎてもう…！ (2018年12月23日 18時) (レス) id: 8f142429c4 (このIDを非表示/違反報告)
かな - あれ？私櫻井孝宏の声してるキャスターのふりしたセイバー(むしろマジックセイバー？)の宝具に入ったんだっけ？あれ？うちには居ないのにな？(´；ω；`) (2018年11月26日 20時) (レス) id: 9ae38d1bc5 (このIDを非表示/違反報告)
リアーナ(プロフ) - こんな先生いたら、毎日話しかけに行きたい(笑)更新頑張って下さい！♪ (2018年11月26日 19時) (レス) id: 674674060c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アレック | 作成日時：2018年10月28日 15時
