# 色々あるけれど。 ページ15
*
そーして家のドアの前まで来て。
『…お願いします、怒ってませんように。』
とか祈ってドアノブを回す。
『…ただいま。』
するとドタドタうるさい足音が近づいてきた。
健二郎が慌てて来た模様。
『よっ。』
健二郎「…よっ。じゃないわ!」
軽く言ったつもりだったけど案の定怒鳴られた。
説教かな。
健二郎「今までどこいってたん?」
『…っと…その…』
あたふたしてしまう。
『…っ…ごめんなさい!!』
全力で頭を下げた。
『岩ちゃんに相談乗ってもらおうと岩ちゃんの家に…』
怖くなって少しだけ顔を上げた。
健二郎「…あっそ。」
ふてくされたかのようにリビングへ。
これはやばいと思い急いで私も付いていく。
バンッ!!
『…だぁっ、健二郎?』
趣味の部屋に閉じこもったのでドア越しから健二郎に話しかける。
『…あのー、許してくれないならホントに何でもする!
好きなアイス買ってくるし…靴もカッコイイの買ってくるし…っーと…あっ、うちのこと嫌いになってもいいしなんなら離婚でも…って…離婚は流石に嫌…かな。だから…嫌いになってもいい!』
するとドアが開いて目の前に健二郎が立っていた。
健二郎「誰が嫌いになるって?」
『…わっ。』
突然の事に驚く。
健二郎「俺に嫌われてもいいと?」
『…え、うん。』
健二郎「なるかアホ!」
と、デコピン。
『地味に痛いわ…。』
健二郎「あんなー、Aちゃん。
よう聞いとけよ?」
『…はい。』
健二郎「嫌いになってもいいとかいらんねん!
Aがそばにおってくれるだけでええねん。」
ちょっと2枚目気取ってんのは頭に一生残るであろう。
健二郎「…ごめんなさいは?」
『ごめんなさい。』
健二郎「よおし。」
と、笑顔で頷いた。
アイコンタクトで「寝よっか」とし、
2人は眠りについた。
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りょう(プロフ) - このお話はどんな話か気になり読んでみました。そしたら面白くて笑ったりしてこんなふうな夫が欲しいなと思いました。 (2018年5月11日 23時) (レス) id: c9e4bdf787 (このIDを非表示/違反報告)
LIZ.y(プロフ) - 本当にこの話大好きです!頑張って下さい! (2018年1月10日 1時) (レス) id: cb62500001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅーねこ | 作成日時:2017年11月13日 23時