# 大丈夫 ページ11
*
かれこれ10分。
車で行きゃいいのに、歩く。
『だぁぁ、寒いいいい。』
健二郎「そんな寒い格好してるからやろ。」
確かに何も羽織らず来たし…笑
手を口元にやって息で手を温めるくらいしか手段はない。
『だって、急いでたんじゃん〜…』
健二郎「別に待ったし。笑」
『あぁー!ムカつく!』
と健二郎に軽く一発叩く。
健二郎「なんでやー!」
『あんただけ、ジャンバー着て!』
健二郎「別にええやろ。笑
もう隆二の家着くし。ほらあれや。」
と、前を見ると入り口が見えた。
だが人が立っているのをうちらは気づいた。
『あれ、隆二さんじゃない?』
健二郎「俺も思った。」
すると健二郎が手を取って電柱に隠れた。
健二郎「お前、ホントに手冷たいやん。」
健二郎のあったかい手で繋がれた上に、
あったかいポケットの中に繋いだ手を入れた。
『急になんなの。』
健二郎「ほら見てみ。」
指さす方向は隆二のちょっと奥に女性が歩いていた。
『…あれって。』
よーく見ると弓梨さんだった。
隆二が弓梨さんの存在に気づくと
ジャンプして、走って弓梨さんの方へ。
そのまま指を絡めて手を繋ぎマンションへと入ってった。
健二郎「…なんや帰ってきたやん。」
『…はぁ。
良かった…。』
健二郎「じゃ帰ろっか。」
振り替え、そう言われて、案外キュンと来るもんだ。
そのままUターンして帰った。
私がポケットの中から手を抜いた。
健二郎「え、もういいの?」
『片っぽだけじゃ意味無いしいいよ。笑』
健二郎「…。」
おもむろに、ジャンバーを脱ぎ始めたと思ったら、私に掛けてきた。
『いやいいって。』
健二郎「寒いんやろ。
いいよ。」
『…ありがと。』
健二郎がイケメン過ぎて照れてしまい思わず
逃げるように健二郎から離れた。
健二郎「いや待てやー!」
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りょう(プロフ) - このお話はどんな話か気になり読んでみました。そしたら面白くて笑ったりしてこんなふうな夫が欲しいなと思いました。 (2018年5月11日 23時) (レス) id: c9e4bdf787 (このIDを非表示/違反報告)
LIZ.y(プロフ) - 本当にこの話大好きです!頑張って下さい! (2018年1月10日 1時) (レス) id: cb62500001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゅーねこ | 作成日時:2017年11月13日 23時