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htside
「ゾム……あいつ…」
仲間思いなあいつだから出てきた言葉かもしれない。
けれどいくらなんでも独善すぎる。
「ゾム様の言うことはご最もです。私の考えが浅はかだっただけです。皆さんの優しさに漬け込んで、そして……」
「ねぇ、Aさん」
膝の上で固く握られた手をそっととる。
酷く冷たいそれを温めるように両手で包み込んだ。
「俺たちは君のことを迷惑だって思ったことないし、そんな利己的な考えで近付いてきたなんて思ってないよ。Aさんのこと、最初はよく知らなかった。グルッペンから聞いた話だけ。それだけを鵜呑みにしてた。だけど実際に君を見て、話して力になりたいって思ったんだ」
ぐっと唇を噛むAさん。
涙を流すまいと強がっている。
「でも、ひとらんさんは将来グルッペン様の部下になる方です。私のせいで何かあっては困ります」
また、グルッペン。
その名前に胸の奥がモヤモヤする。
「あいつのことは関係ない。もしAさんに協力してるからってグルッペンが俺を蔑ろにしても、別にどうだっていい。そんなやつの下にはつきたくない」
それだったら俺はずっと、Aさんと一緒にいたい。
本当はそう言いたかったけど、今の彼女にこの言葉は重すぎるだろうから。
「グルッペンなんて、周りの目なんて気にしないで。俺は…俺たちはAさんだから一緒にいたいんだよ」
冷えた手をギュッと握ると彼女の目からほろりと涙が零れた。
「あーあ、ひとらんに全部言われた。…A、もう自分を卑下したらあかんよ。お前にだって愛される権利はちゃんとあるんやから」
Aさんは、泣いた。
子供のように声を上げて。
愛されたかったと、全身で訴えた。
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暁 - 神作品ですね！ｽｩｰ大好きです！！！！！ (8月10日 10時) (
レス) @page41 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
おぼろどうふ(プロフ) - やば、なんだこれ神小説じゃねぇか。なんで今までオススメに出てこなかったんだよ…！ (2021年1月30日 16時) (レス) id: 464a1b954d (このIDを非表示/違反報告)
プロローグ - 見せたこと何になっています。違ったらすいません (2020年3月11日 22時) (レス) id: 3f29d20ec2 (このIDを非表示/違反報告)
らに(プロフ) - 澪華さん» 返信が遅くなり申し訳ありません！ありがとうございます！ (2020年3月10日 18時) (レス) id: 70456fd48d (このIDを非表示/違反報告)
らに(プロフ) - 春奈さん» 返信が遅くなり申し訳ありません！これから夢主ちゃんには幸せになってもらいますのでご安心ください！ (2020年3月10日 18時) (レス) id: 70456fd48d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らに
| 作成日時：2020年2月12日 12時
