<文スト>愛されたくて、生きているー1年目ー (ページ2)

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34話ページ2

ーーーーーー自室ーーーーーー

中原幹部や、太宰幹部に言われた通り、部屋で安静にしていると扉が荒々しく開いた

「あ...芥川...さん...」

荒々しく開けたのは芥川龍之介。遊撃部隊に所属

今回私が敵の異能力にかかったとき、芥川さんの遊撃部隊の医療班に臨時的な所属をしていた

なので芥川さんは目撃者になる

「えっと...私に何か用ですか...？」

「...本来であれば貴様を今此処で八つ裂きにしていた...だが、太宰さんの命令故...貴様を殺す事は許可されていない...」

「では別件で...？」

「今回の仕事の報告書だ。貴様にも見せろと仰せつかった」

私の顔の目の間にずいっと報告書をだしてくる芥川さん

それを受け取り、内容に目を通す

今回の異能者は相手の寿命を縮める異能力

掛かったが最後

太宰さんの異能無効果もきかないらしい

そして、その異能力に見事掛かった私

寿命は五年

...私にとっては十分だ...

次に目を通したのが、死人、負傷者の人数

まぁ、死人は何時もよりは少ないが、負傷者の数が多い

私が倒れた為、完璧な治療をする人がいなかったのだろう

他にも今回の件に関することはあったが、私とは無関係な為、無視した

「その...私が倒れて迷惑だったでしょうか...？」

「当たり前だ、どれだけの負傷者が出たと思ってる。...だが、今は何もするなと言われている故...僕はそろそろ次の任務に向かう。せいぜい、役に立てるくらいは回復しておけ」

そう言い私に果物を投げつける芥川さん

彼の隠れた優しさが見えたきがした...